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09月04日-02号

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  1. 半田市議会 1996-09-04
    09月04日-02号


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    平成 8年  9月 定例会(第7回)           平成8年9月4日 午前10時00分開議1.議事日程(第2号) 日程第1 市政に関する一般質問2.出席議員は次のとおりである(28名)   1番  坂元 寛君          2番  坂野義幸君   3番  斉藤正之君          4番  杉江義明君   5番  新美保博君          6番  大岩武久君   7番  間瀬和子君          8番  土井勝己君   9番  石川治久君         10番  新美富三君  11番  榊原久美子君        12番  堀嵜純一君  13番  石川 明君         14番  榊原正幸君  15番  山本博信君         16番  竹内勝彦君  17番  榊原芳三君         18番  村山義信君  19番  山口博己君         20番  大竹つい子君  21番  南雲忠光君         22番  新美舜三君  23番  後藤昌紀君         24番  榊原孝子君  25番  沢田良文君         26番  岩橋昌彦君  27番  鈴木接士君         28番  本美正雄君3.欠席議員は次のとおりである(なし)4.地方自治法第 121条により説明のため出席した者の職氏名(25名)  市長     竹内 弘君       助役     盛井祐治君  収入役    大高健佑君       市長公室長  北條員久君  企画部長   古川博幸君       総務部長   榊原芳夫君  市民部長   新美俊彦君       福祉部長   出口栄司君  環境経済部長 近藤勝実君       建設部長   佐藤利二君  開発部長   高井明義君       病院事務局長 村瀬 武君  水道部長   若山尚一君       広報広聴課長 榊原昭夫君  事務管理課長 岡戸幹雄君       財政課長   杉村平八君  市民税課長  沢田義隆君       児童課長   山本 勇君  都市計画課長 榊原君平君       教育長    間瀬泰男君  管理部長   佐々木昭臣君      生涯学習部長 榊原伊三君  総務課長   水野源次君       社会教育課長 山本容弘君  スポーツ課長 市川善康君5.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名(6名)  議会事務局長 山本 弘君       議事課長   清沢吉徳君  同補佐    藤井照久君       同主任    小野田靖君  同主事    榊原正行君       同主事    伊藤奈美君              -----------------                  午前10時00分 開議 ○議長(新美舜三君) ただいま出席議員27名であります。  直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程はお手元に配付したとおりでありますので、よろしくお願い申し上げます。              ----------------- △日程第2 市政に関する一般質問について議長(新美舜三 君) 日程第1、市政に関する一般質問を継続して行います。  7番 間瀬和子君の登壇、発言を許します。               〔7番 間瀬和子君 登壇〕(拍手) ◆7番(間瀬和子君) 私の質問の第1番は、8月9日から11日まで3日間で 1,500万円の多額な税金を投じて、半田市と半田市教育委員会が森信三氏の信奉者「実践人の家」と共催し、森信三生誕百年記念全国大会を開きましたが、その中で何を学んだかをお尋ねいたします。 市長は開会に当たって「余りの偉大さに驚いている」と森信三氏を賛美し、「入り口で大会に反対しているビラはやがてごみくずとなるでしょう」とあいさつされましたが、結果はどうだったでしょうか。 さて、第1の質問をいたします。この大会の第1日目は、会場からの発言の機会はなく、一方的に森信三氏を賛美する集会でした。その中で、立腰姿勢をとっていさえすればがんにも強くなる、細菌にも強くなるという実践人の家のパネリストの発言に、会場の中から「えーっ」という声が出ました。翌日に、O-157にもきくことまで発言しています。この点について、去る8月15日に森信三の思想と立腰教育を考える会が、教育長に「あなたはどう思われるか」とお尋ねしたところ、「私はどちらとも言えない」と答えてみえました。こんな無責任な態度は許されません。半田市教育委員会が森信三の立腰教育を推し進め、この全国大会に森氏の信奉者の実践人の家の人々を税金を使って招き、その会場で立腰でがん、細菌にも強くなると非科学的な発言をしているわけです。実践人の家の役員などと同じ森信三信奉者として間瀬教育長は非科学的な発言に同調できるのですか、この点をまずお答えください。 そして、実践人の家と共催して市税約 1,500万円も投じて森信三思想の普及宣伝に努めようというのが半田市教育委員会の考えとしか思えない今回の大会ですから、立腰でがん云々は市民に責任を負う思想なわけです。どう考えているのかお尋ねします。 第2点は、大会3日目に上田講師は「21世紀のための人間像」と題して、その中で立腰教育をはっきり批判されました。立腰教育やしつけ3原則では21世紀を生きる子供は育たない。人類の危機に直面した今、最も主体的な子をとする教育論を述べました。上田講師は講演の中で「型から入る教育」、つまり、しつけや立腰などでは子供の主体性とは相いれないと言われ、子供は1人1人それぞれ違う、1人1人が探究する力を身につけることが必要であり、型から入ってそれで主体性を養えるなどとは到底考えられないなどと話されました。間瀬教育長が信頼した上田氏から立腰教育批判をされて、半田市教育委員会としてはとっても耳の痛いお話だったのではないでしょうか。私は森信三氏の立腰教育を直ちに中止するよう求めますが、間瀬教育長、上田氏の話をお聞きし、区切りのいいところで立腰教育の推進を少し立ちどまって見直す時間をつくってはいかがと考えますがどうでしょうか。 主題の第2に入ります。半田市教育委員会は平成7年度に立腰教育実践推進指定事業委託料を各学校、幼稚園に対し総計 960万円支給しました。そして、そのうち約2割 198万円を負担金と称して教育委員会へ納付させています。このお金をどういう組織が預かって経理をしているのか、当局に聞いても即答できない状況でしたから極めて無頓着だったことがわかりました。こうした負担金を集めようとした動機が何であったか。あるいは不当であったかなかったかは今日はお尋ねしませんが、このお金は税金から支出されていても、もう責任を問われる金ではなくなったようです。教育委員の皆さんはこんなお金があることも、このお金の使途も聞かされていないようです。言ってみれば、使途は自由自在、やみの金だと言ってもよい財源です。この 198万円の負担金の支出報告書によれば、研修費約75万円はそれぞれ実践人の家の研修会とか、大会に参加したものであり、これが教育基本法違反ではないかという疑いは依然として消えていないことを指摘しておきます。 和歌山市視察へは実践人の家の講師の宿泊代2名分3万 1,500円を半田市が負担し、この2名の講演料2万5,000 円を払い、さらに手土産を1万 5,000円の余払っています。これらは各学校での教育を奨励する意味で支出された金からピンはねした金なのです。教育委員会は今でもこうした支出を正しかったと言われるのかどうかだけをまずお尋ねいたします。 次に、研修費のうち懇親会費についてお尋ねします。 実践人東海地区新城大会の参加費は9万 390円です。そのうち懇親会の費用が6万 2,700円です。この懇親会は、いつ、どこで、だれが、何人参加したお金ですか。間瀬教育長はこの懇親会に参加していますか、説明してください。負担金会計から懇親会費用を支出しようと考えた責任者はどなたですか、お答えください。公金の支出品目の69%が懇親会費用です。常識の範囲内などとはとても言えないと思います。昨今、官官接待や空出張など税金の使い方に批判の声が高まる中、このように監視の目が届かないところで、子供たちのためにつけた金からピンはねした金で懇親会費用に充てたということはとても許されないと思いますが、教育長のお考えをお尋ねします。 次に、通告からは少し外れますが、特別に調べなくても答弁できることだと思いますので1点質問いたします。それは、森信三氏の立腰教育を学校に取り入れるいきさつについて。今まで議会の答弁の中で希望校が手を挙げて推進してきたあくまで自主的なものと、教育長や教育管理部長は答弁してきました。しかし、平成6年12月の実践人東海地区第1回新城大会間瀬教育長は、森氏の立腰教育をどのようにして半田市に取り入れてきたかを語っています。「立腰の教育」と題した教育長の講話を一部読み上げます。「自発性を尊重したいのでやりたいところは手を挙げてと、こうやったわけです。どうしたって、やっぱり私の顔色をうかがうわけです」と教育長の権力を語り、次には「指定校には1年目50万、2年目 100万という委託料を出しました。ですから、向こう7年間は毎年 1,000万円の予算がつきまして、立腰教育を推進していくわけです。何も腰を上げるのに金なんて一銭も要らないわけですけれども、教師の腰を立てるにはやっぱりちょっと金が要る。情ないことでありますが、このえさで私は釣ったわけです」とまことに本音といいますか、教育者の魂もない言葉を語っています。このように、教育長は森氏の立腰教育を取り入れようとした動機の中に今の子供のことを少しは考えたかもしれませんが、その後いかにして半田市に森信三の立腰教育を取り入れたかを、教育長の権力と税金という金で教師を釣ったという、このことを得々と語り、半田市の子供たちのことが念頭から離れています。半田市の子供たちがいじめや不登校で悩み、進路で悩んでいる現状を少しでも解決する方向に心を注ぐことに本来の教育者の良心があってほしいと私は願っています。が、そのように悩んだ間瀬教育長の姿がこの発言の中では少しも見えてきません。私への議会答弁の矛盾と同時に、半田市の子供のためにではなく、自分の業績を上げてその手腕を誇るという教育者は許せません。半田市の子供の不幸です。教育長の答弁をお願いいたします。 次に、空雇用問題について質問をいたします。 既に新聞報道で御存じのように、愛知県事務所の空雇用は官官接待など公金の使われ方が厳しく問われている中、税を徴収する立場の役人が長年にわたって手を染めていたという問題について4点質問いたします。 第1に、半田市は報道によりますと空雇用に関係したとありますが、事実かどうかをお尋ねします。 第2に、事実であるならば平成7年度の空雇用は何名ですか。その他お金など明細をお尋ねします。 第3に、平成7年度以前の実態をお尋ねします。 第4点は、空雇用に対する反省と今後の対応をお尋ねします。 主題4番目は、愛知県の補助金カットの問題です。 愛知県が今年度予算で補助金をほぼ15%ばっさりと削りました。半田市では43項目、カット額は約 3,171万円余になると、財政課に問い合わせたところ報告がありました。これは減額率の確定しているものとはっきりしないものを合計した金額のようです。報告によりますと、老人の福祉事業、乳児、障害児、障害者事業子供会活動事業費や街路灯の電灯料、教育関係の事業に加え公共下水道事業など、最高は20%カット。主に15%カットと血も涙もない軒並みにカットするようです。片や大企業が潤うよう大型プロジェクトをどんどん進めています。鈴木知事は新聞報道によりますと「こんなに補助金を削ったことはかつてなかった。これが一番つらい」と語っています。しかし、削られる方はたまったものではありません。市民の暮らしに直接影響ある事業ばかりですが、市当局は今後どのように対応していく考えですか。 また、来年度の予算編成の時期に当たっていますが、補助金カットの中止を早急に県に求めるべきだと考えていますが、市長の対応をお尋ねいたします。 以上、壇上からの質問を終わります。              (拍手・降壇) ◎教育長(間瀬泰男君) ただいまの間瀬和子議員の御質問のうち、主題1、森信三生誕百年記念全国大会から何を学んだかを問うの要旨1、実践人の家の講師が立腰でがんにも細菌にも強くなると発言しているが、どう考えているかというのと、それから要旨2の上田薫講師立腰教育批判をどう受けとめたか、それから私に対する質問要旨以外の御質問についてお答えをいたします。 森信三生誕百年記念全国大会は8月9日から3日間、全国から延べ 4,990人の参加を得て、21世紀に向かっていかに生き抜くかをテーマに開催されたものであります。大会の講師は、森信三氏の研究者、門下生、社団法人実践人の家会員を始め多彩な顔ぶれで、さまざまな角度から森信三の全一学を見詰め、今後の生き方を探りました。1点目の御質問、実践人の家の講師が立腰でがんにも細菌にも強くなると発言しているがどう考えているかという件に関してでございますが、これは大会の翌日の新聞で発言の一部が取り上げられ、疑問に思うという声が数件寄せられたものであります。この発言は、その部分だけ取り上げればいかにも短絡的な考えとも受け取れますが、講師の発言は次のとおりであります。「ストレスを解消するためにいろいろな本を読んでみると、すべてセルフコントロールというような言葉に集中されると思うんですけれども、その中心になるのは腰骨を立てて丹田に力を入れて、ゆっくりした呼吸ができるようにといったような立腰の基本に帰ってくる、それがストレスを解消してがんにも強くなるし、細菌にも強くなるし、免疫力をものすごく高めるもとになる」と、こうであります。また、その講師は立腰教育分科会の助言で呼吸がいかに大切かということを、立腰姿勢をとると3倍も空気が肺に入るということを説明している中で次のようにも述べています。「自分の意思で自立神経の中枢をコントロールできるのは呼吸だけなんです。立腰姿勢で呼吸をコントロールすれば呼吸がゆったりしているのに心臓がどきどきすることはないし、ホルモンも全部うまくいくようになって、その状態がストレスが解消されるという状態なんですね。免疫細胞は確実に40%ぐらいストレスによってふえるから、ストレスがたまっているからひょっとしたらO-157に弱い人間に我々が変わったのかもしれないですね」と、こうであります。すなわち呼吸が大切である。自分の意思で自立神経がコントロールできるのは呼吸だけ。そのためには立腰姿勢がいい、ゆったりした呼吸はストレスを解消する。ストレスがたまっているから、ひょっとしたらO-157に弱くなったのかもしれない。こういう論旨で、これは九州大学医学部名誉教授の心身医学の権威、池見酉次郎氏野研究でも明らかにされているセルフコントロールがその基礎になっております。講師は元小学校の校長ですが、あわせて獣医の資格を持っている方ですので、科学的根拠なしに話されたわけではないと思います。これを突飛な論理と受けとめるか、納得していただくかは自由ですが、立腰教育の効果をここまで信じて実践してきた人がいるということだけ申し添えておきます。別に、これをこのまま信じて立腰教育を行うようにという気持ちは私にはございません。 それから、15日に「どちらとも言えない」、こういうふうに答えたとありますが、私はそのときは同じ意味だと思いますが「わかりません」と、こういうふうに答えた。わかりませんということは、そういう「どちらとも言えない」と、こういうことで、事実は私はそのことを証明できるわけではありませんのでそう答えたわけでございまして、間違っておるという意味ではありません。 上田薫氏の立腰教育批判をどう受けとめたかでございますが、森信三生誕百年記念の全国大会最終日の講師、都留文科大学名誉教授でかつては名古屋大学でも教鞭をとった上田薫氏は、森信三が京都大学の学生だったころの恩師西田幾太郎氏の孫に当たる人であります。その講演の中での森信三批判に接し、教育委員会はどういう人選をしたのかと疑問視する声も上がりました。しかし、上田氏の人選についてはミスとは思っておりません。昨年から私と直接何度か書簡を交わし、こんな話をしたいということをあらかじめお聞きしておりました。その中には「森さんとは相当に考えが違います。森氏を教祖的に持ち上げることには強い抵抗があった。腰骨を立てるには、私は背中が傷んでおるのでついていけない」といった内容も含まれていました。では、なぜ上田氏をお呼びしたかということですが、私はそういう考えの持ち主だからお呼びしたのであります。 それから、私は信奉者というふうに見ていただきましたけれども、私は実は信奉者ではございませんので、その辺もお断りしておきます。 第1に、森氏は上田氏の哲学を理解し、大きく評価しており、自分の亡き後、自らの弟子を上田氏に託したいという手紙を出したという事実があります。それほどまでに森信三がほれ込む上田薫氏とは、一体いかなる人物かということであります。さらに、森氏とて自分の考えと上田氏の考えに相違があることは百も承知しているはずであります。「ものにはすべて両極があり、表裏がある。長所があれば短所がある。これが真理だ」と、こう言っております。考えの違う上田氏に自分の弟子を託すということは、何か大きなことを発見できる可能性があると考えられたと思い、今回もこの大会で講師を呼ぶに当たってその方法をとりました。上田氏と森氏との大きな共通点は、今の時代、また、来るべき21世紀に大変な危機感を抱いているということであります。特に、子供たちが生き方を失っていることに対してもであります。また同時に、2人は老人はいかに生きるかということも考えています。しかし、その解決方法、対処方法が異なるということを発見しました。これは大きな意義を持つものであります。具体的なことは、現在まとめつつある報告書をぜひ一読いただきたいと思います。 2点目、私たちは森信三という偉大な先人を輩出したということは郷土の誇りであると考えます。しかし、森信三という人物への私たちのアプローチは、社団法人実践人の家の方々とは違って当然であります。実践人の家の方々は、森信三と直接のつながりがありますので、言葉や文章にはできないものがそこにあります。しかし、私たち半田市民はほとんど森氏との直接のつながりがありませんので、さまざまな角度から客観的に森氏を見つめ、我々なりの森像をつくり出し、教育や、日々の実践に役立てる必要があります。したがって、どうしても直接の門下生の言葉だけでは森信三という人物を立体的にとらえることができません。この点から言っても、上田氏は実に客観的な森像を描いてくれました。実践人の家の方々も余り指摘しない森氏の人間的な苦悩について深く理解しておられました。 3点目としまして、立腰教育についてですが、各学校で行われている立腰教育を立体的な視野で再度見直していただきたいと考えたからであります。先ほどの山口県の講師の方は、どちらかというと立腰教育万能論です。それはそれで自分の実践と研究から生み出したもので評価に値すると思います。しかし、実践の年の浅い私たちが何十年も積み上げてきたその理論をうのみにしてやっているようなつもりになってはいけないと思います。半田市の教育に携わる人たちは、相対する意見も謙虚に聞き、もっと深いところで立腰教育をとらえてほしいと思っております。上田氏は受けとめるとき、奥行きということを非常に強調しておられました。また、型から入る立腰教育を批判し、いろんな子供は皆違う型になるはずということを強調しておられました。これは短絡的に教育委員会が呼んだ講師が立腰教育を批判したなどという次元のものではないんです。立腰教育取り組み2年が経過しましたが、真に子供たちの将来の基礎を築く立腰教育はいかにあるべきかということを模索する中で、今回の上田氏の講演は非常に大きな意義があったと考えています。立腰教育とはたたき込むべき基礎教育だというように理解している人がいますが、これは大きな間違いです。森氏の言う立腰はそんなに短絡的なものではありません。一生かかって獲得していく人の道、そのものが立腰なんです。その森氏の立腰論と上田氏の動的相対論をあわせ、未来に生きる子供たちの教育を考えていく必要があると思います。言葉をかえて言えば、立腰教育を推進する中で1人1人の子供たちを見失わないようにということであります。一律に体育館で正座させているのを立腰教育と認識している人が多い中、真の立腰教育へのステップアップの足がかりを上田氏は私たちに与えてくれました。 以上3点をもって御質問のお答えとさせていただきます。 なお、つけ加えての御質問の部分にお答えいたします。新城における私の話の速記録を取り上げて御指摘いただいたわけでありますが、あれははっきり言ってジョークであります。会場の雰囲気の中でアドリブでやったことですが、お示しの活字になったものを見ますと悪いジョークだったと反省しております。雰囲気と言葉と合ったところで理解されるんですけれども、それを記録して活字だけにしてしまうと、これは曲解されることだなというふうにいって悪いジョークだと反省しております。その中で顔色云々というのは、そういうことにならないように自分自身気をつけることであり、えさ云々は現場の校長さんとの話の中で出てきた言葉を借りて使った言葉でありまして、まことに不用意な表現でした。まさかこういう大変なことになろうとは思いもしませんでした。「覆水盆に戻らず」と言いますが、このことだというふうに深く反省しております。真意は、何度も申し上げておりますように絶対強制はしないということであります。これは信じていただきたいと。毎年校長先生方を通じて希望調査を行い、申し出によって行っております。実践研究費もそれに見合う額を予算化しているということでありまして、苦労ばかりかけてただ働きさせないということであります。なお来年度以降についても改めて希望調査をして実施いたしますが、研究費についても各学校の必要額を調査するなどいたしまして適正化に努めていきますので、何とぞ御理解いただきますようお願いいたします。 ◎管理部長(佐々木昭臣君) それでは主題2、立腰教育実践推進指定事業委託費から還流した負担金の使途について問う。要旨1、そのうち特に懇親会に多額の経費が使われているが、どのように考えているかについてお答えいたします。 立腰教育は、平成6年度から10の小学校、2中学校及び1つの幼稚園で取り組みが始まりました。新たに平成7年度から取り組みましたのが2つの小学校、3つの中学校及び6つの幼稚園で、すべての小・中学校及び幼稚園での取り組みとなりました。7年度から始めましたこれら11の小・中学校及び幼稚園より、校長会の中で前年度に取り組みを行ってきた13の幼稚園、小・中学校活動状況等の情報がほしいという要望がありました。一方、6年度に取り組んできた13の幼稚園、小・中学校では、それぞれの学校が独自で研究会や視察等を行ってきました。これら事業のうちには共同で事業を実施した方が経費的に効率的なものもあり、共同で実施してはという反省や意見が出され、これら両者の問題解消を図るため平成7年5月15日の校長会で各学校の教員で組織する立腰教育推進委員会をつくることを決定し、6月9日に発足をいたしております。 この推進委員会では、共通の研究課題視察事業研修講師の招聘など、全体で取り組んだ方が効果的、効率的な事業を調整し、実施するための必要な経費を各学校が負担金として拠出したもので、学校からの負担額は 198万でありました。これら経費は合同研修会や全体の活動記録などの費用や他の団体へ実践状況の発表会への参加の経費等に使用してまいりました。間瀬議員御指摘の懇親会への支出につきましては、新城市で実践人の家の開催した研修会に半田市にも発表要請があり、市内1小学校と2中学校の教員5名、事務局より3名の計8名が参加いたしましたが、研修会の後、新城市内で懇親を兼ねた反省会が開催されましたが、帰路のこともありましてこれには参加せず、参加者が半田市内で反省会を行ったときの食事代8名分で6万 2,700円であります。反省会の経費といたしましては若干高額であったと考えております。今後、このような支出がないように十分指導してまいりますので、よろしくお願いいたします。 なお、立腰教育を実践する学校を募って実践校を指定したと過去の議会で答弁しているが本当かについては、平成5年7月29日の定例教育委員会の中で立腰教育実践推進指定校・園設置要綱を議題として取り上げまして、立腰教育の実施に向け検討した中での申し出のあった学校を指定しておりますので、よろしくお願いをいたします。 それから、懇親会がいつ、どこで行われたかということでございますけれども、12月9日に8名でもって浜潮というふうに記憶をいたしておりますけれども、もし違っておりましたらまた後で訂正をさせていただきたいと思います。それから教育長の参加はあったかなかったかということでございますが、教育長の参加はありました。責任者はだれかということですが、この辺のことについては承知いたしておりませんのでよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎総務部長(榊原芳夫君) 主題3の空雇用の実態を明らかにし、今後の対応を問うについてお答えいたします。 まず初めに概要を申し上げますと、去る8月8日開催の総務委員会におきまして御報告いたしておりますが、本市がかかわる空雇用の実態といたしましては、愛知県知多事務所税務課の管轄内では本市を含む各市町から提出をされました職員の配偶者などの履歴書を使ったパートの空雇用により捻出した資金で、確定申告時に県民税の申告、徴収を担当する市町の担当課に報償、慰労の趣旨で、ビール券、ドリンク剤、現金などを渡されていたのが実態であります。そうした中で、まず本市も関係したかについてでございますが、本市もかかわっております。 次に、7年度は何名履歴書を提出したか、受け取った金額はについてでございますが、本市におきましてもこのような趣旨で、7年度は2名履歴書を提出し、ビール券、ドリンク剤のほか現金6万円を受け取っておりますが、空雇用により捻出をされたことは存じておりませんでした。受け取ったドリンク剤は残業時に飲用し、その他は確定申告事務の反省会の際に費用の一部として充てていたのが実態であります。 次に、7年度以前もあったのかにつきましては、このような行為は平成3年4月から現任の市民税課長及び昭和62年4月からの前任者に確認いたしましたところ、そのころからビール券、ドリンク剤のほかに現金約六、七万円を受け取っていたとのことでございますが、その使途につきましては本年と同様の扱いでございました。さらに、既に退職をされました昭和58年5月からの前々任者は、ビール券、ドリンク剤は受け取っていたけれども現金は覚えていないとのことでございました。 次に、事態を反省しているか、また今後の対応についてでございますが、いずれにいたしましても所管の部長として捻出方法等を含め承知していなかったとは申しましても、現金の扱いは適切でなかったと今は深く反省をいたしております。今後は愛知県もこのようなことは再び繰り返さないと思いますが、本市としても市民の信頼を損なわないためにもかかることがないよう注視してまいりますのでよろしくお願いをいたします。 次に、主題4、県の多額な補助金カットについて市長の見解を問うについてお答えをいたします。 愛知県の県単独補助金の削減措置は、平成8年度の県の予算案で示され、その内容は補助金の15%カットでありましたが、市町村は既に予算編成を終えた段階の措置でありましたので、知事に対し愛知県市長会、町村会は補助金の削減措置を早期に復元するよう平成8年2月22日に要望書を提出いたしました。しかし、結果的には平成8年度は削減措置は復元されておりません。この県の削減措置による半田市の影響額を申し上げますと、現在補助金カットが確定されておる事業は33事業で、影響額は 2,162万 4,000円、補助金カットが不確定な事業は19事業で、影響額は 1,008万 7,000円で、合計 3,171万 1,000円でございます。このように、県は一方的に削減措置をとっておりますが、住民に一番身近な市町村はこの措置を即住民の方に転嫁し、負担を求めることにはまいりません。市町村は甘んじてこの措置を受けざるを得ないのが実情であります。したがいまして、半田市におきましては一般財源の負担が多くなることから、職員に対し補助金カットとなる事業も含め、物件費等事務的経費の執行について適正な予算執行に努めるよう通知いたしたところであります。 そのような中で、来年度は復元するよう県に求めるべきだが、どのように対応するかでございますが、既に愛知県市長会は去る8月19日に臨時の市長会議を、愛知県町村会は理事会を開催をし、県並びに県議会に対し8月21日に次のように要望書を提出しております。市町村の事業は直接住民に影響を及ぼす事業ばかりであり、とりわけ生活基盤の整備や高齢化社会への対応にかかる財政需要が急激に増大している。県の平成9年度の当初予算においては、市町村に対する県単独補助金の削減措置を復元し、従来どおり交付するよう要望するという内容であります。このように、県下各市町村とも連携をいたしまして、その復元を期すため努力いたしておりますので御理解賜りますようお願いいたします。 ◎管理部長(佐々木昭臣君) 先ほどの御答弁の中で、校長会の開催された日にちを平成7年5月15日というふうに申し上げましたけれども、19日の誤りでございますので、お詫びをして訂正をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ◆7番(間瀬和子君) 再質問をさせていただきます。 まず、O-157にもきくか、がんにも、細菌にも強くなるかというこの問題なんですが、今教育長は呼吸が一番大事だから立腰姿勢をとればいいだろうと、科学的にも証明されたようなことを言われましたが、がんはそんな呼吸法とかストレスだけだと認識されているのかどうなのか。全くもって、呼吸だけじゃなくて、ストレスだけじゃなくて、遺伝子からも来ているということは、もう何度か言われておりますよね。新聞その他テレビなどで。このような無責任な非科学的なことをおっしゃる人を税金をもって招いたということに対して、まだ今も教育長自身はあのときもわからないということでしたが、今もきくかもしれないとお思いなんでしょうか、こういう非科学的なことをますます教育に生かしていっても、この新城大会でも非科学的なもの、科学的なことが立腰教育には邪魔になると言われておりますが、やはりこれと同じようにこのことも実践人の家の発言に対して、税金を使って招いた中で市民に発言しているわけですが、この点について責任というものは何も教育長としてはないというんでしょうか。その点についてお答えください。 それから、上田講師の立腰しつけでは主体性は育たない、このように言われました。私も聞いておりました。それについて間瀬教育長自身はどのように思っているんでしょうか。教育委員会の議事録を読ませていただきましたら、他の先生方や他の市民の方に、こうした違った考えの方もあるから勉強していただきたいんだというように議事録読ませていただきましたら言われておりますけれども、間瀬教育長はどのように上田氏の考えを自分自身として考えたんでしょうか。真面目な人間というのは、私自身もよく思うんですが、自分の考えとはまた違った人の話を聞いたときに、自分自身に置きかえてみて反省したり糧にしたりではないでしょうか。そこのところを教育長自身は御自分の考えはどうなのか。今からでもまだ得々と立腰教育はいいんだからやっていくというようなことを言われておりますが、上田講師はこんなことじゃ21世紀の危機を乗り越える子供に育たないよと言っているんです。半田市の子供たちが本当に不登校やいじめや進路問題で悩んでいるときに、上から抑えて立腰だけで育たないよと上田講師は言っているんです。その点について教育長はどう受けとめて、どう消化して、今の私たちに、市民に向かってあなた自身はどう考えているのか、そのことを私は問いたいと思います。教育者としての心を知りたいんです。 それから、上田氏は会場の中で森氏が自分のからだが調子が悪いときに、自分を信じてくれている弟子を上田氏に譲りたいと言われました。そのことについて上田氏はびっくり仰天したと、全く上田氏にも弟子があるけれども、森氏も弟子がある、全く相入れない弟子を譲られて困ってしまってびっくりしてしまいましたと市民の前で発言しているんですよ。ことことについて間瀬教育長は何かちょっと違う考えを持っているから、1回、こういうことだから聞いてもらおうかと、こんなような考えで上田氏をお招きしたんでしょうか。間瀬教育長が本当に真面目に市民の税金を、市民の本当に生活向上や、また教育の立場でも本当に考えていく立場に立つならば、この上田氏の中から何を学んで今後何を生かすのかを、そのことを私は問いたいと思いますので、ぜひこの立腰教育を再度立体的にとらえていきたいと言われましたけれども、座らせるだけじゃだめだと言われました。しかし、それをさせたのは教育長みずからじゃございませんか。結局はお金で釣ってやらせる、ぼくの顔を見て、顔色をうかがって手を挙げた、それから進むことは強制的にじゃないと言われても強制的じゃありませんか、事実は。それをまともに教育長の顔色をうかがってやろうとすれば、極端だと盛んに教育長は言われますが、その極端の方向へ走ってしまうんですよ。それは情ないと言われるかもしれませんが、ですから、その点について、これは絶対に立腰教育を改めなければならないと、上田講師の話を聞いたときに「ちょっと待てよ」と考えなければ、半田市の子供をどこへ持っていくつもりでしょうか。私は非常に心配です。新城大会でも「ジョークで言った、悪かった」じゃ済まされないんです。実践人の家というのは、森信三氏の信奉者野集まりです。そこだったら間瀬教育長はこのように自分の権力で何でもお金を、私たちの税金を教育に使うことは簡単なんだと得々と述べてみえる。そんなことは許されますか。これは悪いジョークであったということで笑って済まされることではありません。これこそ教育者としての良心が問われると思うんです。教師の実践にお金でなきゃ釣られないから釣ってやったんだと、僕の顔色をうかがってと。このようなことの発言がまさか文字になっているとは思わなかったかもしれませんが、しかしこれが現実。私の議会の中では盛んに希望者を募ってやっている、あたかも自主的にやっていると言っておいて、片やこのように得々と述べている姿、これが教育者としての姿とはとても思えないんです。その点について、ただ笑って悪いジョークでしたでは済まされませんから、その点については、実際に反省をするというのならば、この立腰教育をやめなければいけないんじゃないでしょうか。そのことをぜひ教育長の見解を再度お聞きしたいと思います。 もう1点、この立腰教育推進委託料からの負担金ですね、 100万円の学校、推進していく2年目の 100万円の学校は、うち30万円を吸い上げ、そうやって各学校から吸い上げた 198万円の使い方ですが、特に実践人の家への研修会に75万円もこの 198万から使っているということに対しては、教育基本法の違反だと私は考えます。私的な研究、私事でいくべきことを税金を投じていく。しかも、そこでは実践人の家の講師料や宿泊代まで出す。しかも新城大会では9万 290円のうち6万 2,700円、そして少し多過ぎたかと反省していると言われましたが、お聞きいたしますが、同じ去年ですが、南吉全国大会ですが、国語の、あのときにもたくさんの先生たちが動員されましたが、こういった新城大会のようにいくとすべての先生方に公費で慰労会をするんでしょうか、してあげたんでしょうか、その点についてはどうでしょうか。 それから、これを考えた責任者はどなただかわからないというのは、これはどういうことですか。教育長はここに参加していて、どうでしょうか、僕が行こうと言ったわけじゃなくて、どなたが責任者だかもわからないような中で半田に来て1人 7,000円から 8,000円の食費で、税金でですよ、子供たちのために使ってくださいといって一たん学校に渡した税金から吸い上げたお金で、これは本当に反省を教育長からも求めます。 そして、もしこの反省、反省と言われてもあれですから、ぜひこれは一般教師がいろいろな研究会をやった後にも公費で慰労会をやっていないというならば、この使ったお金は返すべきだと思いますがいかがでしょうか。その点についてもお答えください。 空雇用の問題ですが、十何年前からこの実施がされていたということで、ほぼ、現金は今までも6万円から7万円、そして確定申告が終えた後反省会でこれを使ってしまったと。深く反省している。今後はこういうことはしないということでしたが、実態はもう大体わかりました。今後はということもわかりました。あともう1点心配なのは、たまたま市民税課だったかもしれませんが、他のところの関係で、県からの、また国からの、そうした、今も三重県などでも問題になっておりますが、そうしたことがあってはならないと思うんです。空雇用問題やほかの問題、官官接待や空出張問題もありますが、この空雇用問題で他の県とのかかわりとか、国とのかかわりでないのかどうなのか、その点についての対応をどう考えていくか、この点についてお答えください。 県の補助金のカットの分ですが、市民に影響する事業ばっかりで、本当に福祉事業、特に老人や障害者の事業に年間 3,100万もカットされて、これは市民に今すぐは影響しないかもしれませんが、今うたわれている行革のもとで職員をどんどん削っていく中で市民のサービスが低下されていけば、これは本当に市民に影響を受けます。それで、ぜひ早いうちといいますか、平成8年8月19日に申し入れをしたということですので、ぜひもう一押しも二押しもしていただいて、この県の補助金カットを再びやらないような強い皆さん方、各市町の人と一緒になって県に意見を言っていただきたいとお願いしておきます。 もう1点心配していますのは、平成9年から妊産婦の無料健診料が2回分県から支給されていたんですが、これもカットされるということを聞いております。これもあわせてしないように県に強く申し上げていただきたい、そのようなことをお願いします。 以上です。 ◎管理部長(佐々木昭臣君) 各学校へ委託料として出しておる部分から、教育委員会がそれぞれ負担金という名目で、さも吸い上げておるような内容でございますけれども、この辺のことにつきましては教育委員会が吸い上げておるわけじゃなくて、先ほど申しました校長会の中で立腰教育推進委員会をつくって、共同してやっていく部分についてお金を出し合っていこうということでございますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 それから、実践人の家の研修会に75万ほど支出してという御発言でございましたけれども、実践人の方に支出しているのは約25万円ほどで、50万につきましては和歌山県の城北小学校で立腰教育等の実践視察ということでの支出でございますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 それから、責任者がわらないということはどういうことかということでございますけれども、このことにつきましてはその場の雰囲気の中でここへ行こうということが決まったということで、だれが言い出したのかということがわからないということですので、よろしくお願いをいたします。 以上です。 ◎教育長(間瀬泰男君) O-157とかがんにきく云々についてでありますが、これはお答えしたとおりでありまして、私はこれ必ずしも非科学的であるのか科学的かということは、科学的に申し上げてはっきり言えないと、こういうことであります。その病気そのものがまだはっきりつかめていないわけでありますから、いろんな研究の中で、いろんな学者や体験者がその治癒の経過を通して言っておることでありますので、現在これがきくと言えばそれをやってみてきいたということもあるし、その辺は私がこれは科学的である、これは科学的でないと断定することはできない。ですから今のところわからないというふうにしかお答えできないことでありまして、それは何も無責任なことではないと、いろんな人の意見を聞いていただいてそれぞれに判断していただくということが大事であります。また立腰教育もそういうふうに、自分で主体的に判断できる人間をつくり上げていきたいと、こういう趣旨でございますので、どうかひとつその辺を御理解いただきたいと思います。 それから、科学が邪魔になるというようなことは私は考えておりません。ただ、近代科学の方法は一応それを追求していくのに、物と心とを分離して考えていくという方法をとってきております。それはそれでいいんですけれども、そのために心身相即の中に成り立っているという面を忘れがちであると。例えば心とからだというものはいかにつながっているかというと、心配事をすればからだの調子が悪くなる、楽しいことを考えればからだの調子も血のめぐりもよくなってくると、こういう相関関係にあるということは、我々が日常生活の中で体験して実感として持っておることであります。腰骨を立てるということと、心をしゃんとさせるということとは、そういう心身相即の原理の上に立って言っていることでありまして、それをただからだだけ、心だけというようなふうに二元化して、からだと心を二元化して考える方法の中からは立腰教育というものの考え方が出てこないと、こういうことを申し上げておるわけでありますので御理解をいただきたいと思います。 それから、上田氏の問題でありますが、これは上田氏が自身に考えられたことを、弟子を任せるなんて言われて、はい承知しましたなんて言えるもんではないので、その点こんな大きなことをわしに言われるということはわしを余ほど信頼してくれておるかもしれんけれども、自分自身そういうものを受け取って果たして導いていけるかどうか全く考えがつかないのでびっくりしていると、こういうふうにおっしゃってみえると思いますので、この点についても御理解いただきたいと思います。 ◎総務部長(榊原芳夫君) 空雇用は他の部課でもないかということでございますが、この2日の部課長会で確認をいたしましたが、他にはございませんので、よろしくお願いいたします。 ◎市長(竹内弘君) 補助金一方的カットについては、市長会は一致して今日まで抗議をし続けてまいりました。先般の知事との緊急懇談会も、実はこのことが軸でありました。間もなく来年度の予算編成になります。県は一体来年どうするんだと、知事はどういう方向を示すのかということを私どもは強く問いただしまして、最終的に知事は「地方の予算編成に支障を来さないように結論を出します。その前提は財政事情を見なければならないが、8年度内に若干補正をすることはでき得ないけれども、9年度については皆さんの声に十分応えるようにいたしたい」、こういう話でございました。しかし、これは「応えるようにしたい」ということでありますから、これじゃ困るというので、実は県議会に対しても私どもは強く要請をしまして、県議会の意思としてきちっと知事に、行政側に申し込んでいただくように強くお願いをしたわけでございますので、御理解をいただきたい。 ◎管理部長(佐々木昭臣君) 先ほど再質問の中で答弁漏れがございました。 こういった不正に使われておるようなものについては返還すべきじゃないかというような御発言であったかと思いますけれども、この部分につきましてはこういった事業計画等につきましてすべて推進委員会の決定の中で事業の実施を行ってきております。そういった中で、この研修会費用につきまして特に不正な支出があったというふうには私どもは思っておりません。新城大会につきましても「生き方を学ぶ実践のひととき」という内容でやっております。ここの中で立腰教育、あるいはしつけの3原則につきましても、すべて実践なくしてはないわけでありますので、こういった研修目的に沿っておるというふうに判断しておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆7番(間瀬和子君) 懇親会でも、だれが行こうと言って行ったかもわからないけれども、教育長も同行して、その場の雰囲気で料理屋に行ったと。これは税金を雰囲気で使って、しかも心が痛まずに、これを金も返せない。不正な支出はないというんでしょうか。教育長も雰囲気によって新城大会で得々と、私はこのように立腰を半田市で入れたと、公教育で税金を使って入れましたよということを雰囲気によってお話して無責任極まりないですね。 そして、私が質問したその慰労金ですが、懇親会費ですが、他の教員はいろんな研究をやっていても慰労されておりますか。教師のきちんとした報酬以外に、研究しました、御苦労さんと言って、このように1人7,000 円も 8,000円もの慰労会をしますか。その点についてお答えになってないようですからお答えください。 そして、真に反省するというならば立腰教育を本当にやめない限りは、個人、森信三氏の個人の思想をこんな公の教育で生かしているところに、他の市町のどこにあるんでしょうか。その点についても間瀬教育長がこの新城大会での後の懇親会へ参加した感想もいただきましてお聞きしたいと思います。 それともう1個は、立腰でまだいまだに主体性が育つと言われておりましたが、立腰ということでどうしてこの基本的な姿勢を上から押しつけて、どうして自分たちでどうこれから生きていったらいいんだろうとか、自分の内面に問いかけていろんなことを判断していく、その主体性をどうして上からの形で押さえ込むことによって主体性が育つんでしょうか。このことを上田薫さんは盛んに、そんなことで育たないと、オウムのことも例に出しておっしゃっておりました。このことについて間瀬教育長は自分に取り込んで考えたときに、なお立腰はよい、森信三氏の立腰教育、しつけ3原則をやっていくんだと、この上田薫氏の話は他の教師に聞かせただけで御自分は聞いてないんじゃないでしょうか。真に、そこに参加してみえたことは私は見ておりますからわかっておりますが、その点についてお尋ねをいたします。 ◎管理部長(佐々木昭臣君) 研修会でその他の教員方の研修に懇親会の費用がこんなに多額に使われるかということでございますけれども、教員の方々がやってみえます研修会につきましては、その都度こういった反省会等は実施していないと思っております。 それで、先ほど申しましたようにこの支出が問題ということですけれども、私どもは実践の中でこの支出について間違いはないというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◎教育長(間瀬泰男君) 立腰教育について上からとおっしゃいますけれども、そういう押しつけは私はよくないということを申し上げておるわけであります。いろんなしつけにしましても、自分で本当に納得した形でしつけていかない限りはだめだと。小さいうちはいいんですが、「つ」がつくうちはいいということを言われております、1つ、2つという、しかしそれ以上の年になってくると、やっぱり頭できちんと納得しない限り実践できないし身についていかないということは十分承知しております。ですから、腰骨を立てることは何も悪いことでないし、しつけの3原則そのものですね、1つも悪いことはないというふうに思います。 ただ、方法的に誤るとそこに問題が出てきますので、その辺を十分研究し、注意しながら進めていきたいというふうに考えておるわけでありますので、御理解いただきたいと思います。 それから、支出の問題についても最初にお答えしましたように、節約してやるべきであるということは反省しておりますけれども、これはそのグループ、研究の仲間の中から選ばれて代表で行ってもらったわけでありますので、その人たちの慰労ということは私は必要なことであるというふうに思いますので、よろしく御理解いただきたいと思います。 ○議長(新美舜三君) 間瀬和子君に対する関連質問を許します。 ◆8番(土井勝己君) 森信三生誕記念の問題で関連してお尋ねしますが、今の教育長の発言の中で、講師の話はそれでは何のためにお聞きするのかということを私は1つお尋ねしておきたいわけですね。やはり講師はそれなりに皆さんに講師の考え方を知ってもらうということで講演をしてもらう、これが建前だと思うんですね。そうした中で、教育長はそこへ出席していたわけなんですよ。だったら、その講師の話、立腰教育と相対する考え方の講師のお話を聞きましてどのようにそれを感じてきたのかという点について、いま一つ説明が不十分ではないかと私は今の論議を聞いていて感じましたので、その点を明確にしていただきたいと思うわけであります。 それと、先ほど新城大会の発言をジョークだと、このように言われましたが、心にあること、思っていなければ、なかなかあれだけの長文な問題をジョークとして発言できるものでは私はないと、このように考えます。その中で私が特に議会人としてどうしても許せないという問題は、指定校には年間50万円、2年目に 100万円という委託料を出して、これが向こう7年間は毎年 1,000万の予算をつけまして立腰教育を推進していくわけと、こういう趣旨のことを述べられておりますが、議会としては、これはその1年1年に単年度によって議決をした予算を使ってもらうということが、これは明らかに 208条ですね、地方自治法で書いてあるわけですよ。そういう立場から見ても7年間もこれでいくんだというようなことを教育長が言われるということについて、私は非常に疑問を持ってます。その点については明確にしていただきたいと思います。 それから、市長にお聞きしたいわけですが、間瀬議員が入り口で大会に反対しているビラはやがてごみくずになるでしょうという発言をされたわけですが、これについては上田薫講師の発言や大会を終わった現在でもそのように考えてみえるのかどうなのか、この点については一度明確にしていただきたいわけです。特にこの問題を明確にしなければならないとするのは、このチラシは内容が教育委員会が考える会に指摘をされまして改めた内容の紹介がされているわけです。こうした問題もごみくずになるというのは、指摘されて改めた問題も否定したと同じじゃないかと私は思うわけですよ。こうした点から言いますと、市長の発言は、少数の意見や、あるいは自分の意思に反する考えを持っている方々については聞き入れないというような態度ととられても仕方がないじゃないですか。私はこのように考えますが、ぜひその点について御回答をいただきたいと思います。 ◎教育長(間瀬泰男君) 講師の問題についてですけれども、やっぱり私はマージャンで言うとチンイツというやつがありますけれども、何も同じ考え方の人を寄せ集めてきて「こうですよ」ということを、何かやるときには理解してもらう、1つのことを実施する場合に理解してもらうためにはそういう説明が必要でしょうけれども、ああいう考え方について研究し合っていく場合には、やっぱりいろんな考え方の人をお聞きして、そこから学んでいくということが必要なんじゃないでしょうか。それで物事には裏があれば必ず表があると。それから右があれば左があると。というふうな中から、自分はどう生きたらいいかということを主体的につかんでいってもらう。自分自身の生き方をつかんでいってもらう。そういう材料にしていただきたいと、こういうことでございます。 それから、ジョークで言ったやつをほじられるとまことに謝るよりしようがないんですが、私はただ根本的にはああいうふうに言ったのは自分のこういうことを、もちろん議会のシステムは知っておりますから、こういうことを上程していくと、こういうことが根底にあるわけでありまして、私自身の方針としてそういうふうに持っていきたいという考えをああいう形で申し上げることになったと、こういうことで、深く御理解をいただきたいと思います。
    ◎市長(竹内弘君) いろいろ言われておりますが、私どもとしては教育委員会が進めようとする立腰教育をぜひ進めたいと、そのように考えております。そこで「やめよ」と言えば、私は「やめない」ということになります。意見を聞くか聞かないか、意見を聞いた上でやりたい、私は上田先生の話も全部聞きました。後も話をしました。そこで、私はこんな話もしました。「型から入ることはいけないと先生は言ったんですが、座禅はどうでしょうか。気功はどうでしょうか、大極拳はどうでしょうか、ヨガはどうでしょうか」、みんな型から入っております。そのときに先生は「いろいろな考え方がありまして、私は私なりに考えておる」、じゃそれでいいんです、それが大切だと思います。今、土井さんなり、間瀬両議員が言ってるのも、1つのものの考え方としておっしゃっているわけです。先ほどの、はっきり言えばがん云々問答などもそうです。これは私自身が自分自身で考えて体験しているわけです。科学的であるということは、何が科学的だと、岐阜大学の医学博士で大学の医学部長もやられた千島博士は、がん血球説を出して全世界にその内容を問うております。どうしても理解をしてくれないのは東大の医学部系統だと言われております。そういうことで、お互いの意見が出され、出て、結構じゃないでしょうか。お互いの意見が出されて、そしてその中で結論が次々出てくるわけです。だから、立腰教育をやめよという、それだけが正しいというふうにはどうしても言い切れない、ぜひお願いをいたしたい。 そこで、私は申し上げますが、あいさつもしました。しかし皆さん、あのビラを配った人たち自身が気がついたと思いますが、紙くずには1つもせずにみんなかばんの中へ入れた。あそこには1枚も、後で私も見に行きましたがほとんど捨ててはありません。そういう中で、あの人たちはあの人たちで参加した人たちはそれをみんな一応受け取ってきちんとみずから処理はされたと、こういうふうに思っております。ですから、後の点ではそのことも私は評価をしておいたところでございます。いずれにいたしましても、今教育委員会が始めようとしておることは21世紀の将来、子供のあり方がどうあるべきかというところから出発をしておるわけでございますので、ぜひ御理解をいただきたいと存じます。 ◆8番(土井勝己君) ものの考え方にはいろいろあることも私は知っております。ですから、右の考え、左の考え、あるいは裏表の考え、こうしたものを総合的に考えて物事を運んでいくということは、これは大事だということも私は十分承知しています。ところが、今の立腰教育がそういうことになっているのかいないのかという点からも、私は非常に疑問を感じるわけです。といいますのは、特に1つの、例えば、今いろいろの考え方があると言われて、立腰教育の考えも1つの考えだと。あるいは、こちらの考えも、左とするなら右の考えもあるとするならですよ、そうしたところに、一定のそうした考えのところに公費を使っていくということについてどのように考えているのか。これは私は基本的な問題だと思うんですよ。それで、例えばジョークだと言われる新城大会に公費で参加したのではないのかどうなのか。こうした点からも考えれば、私は今のこの立腰教育の進め方を法的には明らかに違反をしていると、こう言わざるを得ませんが、その点についてはどうですか。 ◎教育長(間瀬泰男君) 半田市の立腰教育、半田市の教育委員会がねらっておる立腰教育そのものを見ていただきますとおわかりいただけると思いますけれども、この考え方というのは非常に各学校の自主性、主体性に任されておりまして、これこれのことをやれと、それに予算をつけると、そういう行き方をとっていないという、そういう実態ですので、そのことを御理解いただきたいと思います。それは半田市の立腰教育という第1集というのがここにあるわけですが、これを見ていただきますと、各学校が考えた、これが子供たちのためになるというものを実践しておりますので、その辺御理解いただきたいと思います。決して私ども押しつけておりません。 それから、先生方は違いますけれども、私は新城の大会へは向こうから招かれて、向こうの経費で参加しておりますので、その辺も御理解いただきたいと思います。 ○議長(新美舜三君) ほかにありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(新美舜三君) ないようでありますので、間瀬和子君の質問並びに関連質問を終結いたします。 暫時休憩いたします。             -----------------                 午前11時30分 休憩                 午後1時00分 再開             ----------------- ○議長(新美舜三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 4番 杉江義明君の登壇、発言を許します。              〔4番 杉江義明君 登壇〕(拍手) ◆4番(杉江義明君) ただいま議長さんのお許しを得ましたので、さきに通告のしてあります事柄について市当局のお考えをお示しをいただきたいと存じます。 今日お尋ねをする主題といたしまして、公園整備ということ1点に絞らせていただいて、その中で4つほどに仕訳をした中で、それぞれにお尋ねをしてまいりたいと思いますので、市当局の的確なお答えがいただきたいというふうに思います。 そして質問をさせていただく前に今日の主題でもあります公園について、公園の概要、また公園の持つ役割というようなものを私なりに若干申し上げさせていただいた上で質問をさせていただきますので、これまたよろしくお願いを申し上げます。議員の皆様方には先刻御承知のとおりでございますが、半田市における公園の数といいますと、今現在建設中のもの、また計画中のもの二、三合わせて現在は48ということになっておるわけでありますが、この公園もそれぞれに分類がされておりまして、運動公園、そして地区公園、街区公園、あるいはその他の緑地公園というようなことで、そうして都市公園と、こういうふうに言っておるわけでありますが、それに、これは公園ではございませんが、これから質問をさせていだたく中で若干のかかわりがございますのであえて申し上げるわけですが、児童遊園、そしてちびっ子広場、これらが2つ合わせて33か所と、こういうことでありますが、こういった数字を見てみますと本市においても結構な数の公園があるんだなというふうに思うわけでありますが、しかしながら、本市に43区ある中でもこうした公園が全くないというような自治区もあるわけで、そういった区の中からは、ぜひおらが区にも公園の設置をお願いがしたいというような住民要望も出ておるようでありますが、今日はそのことは別といたしまして、いずれにしましてもこうした48の数が適正かどうかということを考えてみますと、ただ国の指針といいますか、あれでは1人10平米と、こういうふうに言われておるそうでございますが、そういった意味から申し上げると決して充足をしたものではないということも言えるわけでありますが、いずれにしましてもこの48という公園の成り立ちというようなものを考えてみますと、この昭和30年後半、特に40年以降において、本市においては数多くの区画整理事業が行われてきて、その区画整理事業の中から多くの公園が生み出されてきておるということがわかるわけでありますが、大体半数に近いようなものがこういった区画整理の中から生み出されてきた、このことに対しては区画整理に携わった地権者の皆さん方に市民の1人としてもお礼を申し上げなきゃならんことだろうというふうに思っております。 そして、公園の持つ役目と申しますか、役割と申しますか、やはり市民の憩いの場であるということがまず第1条件でもありますし、またその公園に足を運び入れたそのときから心安らぐような環境、場所でなければならんというふうに思っております。例えて申し上げるならば、若いカップルの方が甘い恋のささやけるような場所であるとか、あるいは若いお父さん、お母さんに連れられた子供さんが安心をして遊べる場所、また親として遊ばせることのできる場所、また高齢者の方が本当に木陰で、日だまりで、ゆっくり過ぎし日の思いでに浸れるような、そんな場所でなけりゃならんというふうに思っておりますし、さらに公園の持つ特性というものを生かしていなきゃならん。さらに、一朝事あるときには大勢の人がその場に安全に避難のできるような、そんな場所でも公園はあると思うわけですが、今、以上のようなことを踏まえた上でこれから4点ほどに分けてお尋ねをしてまいりますのでよろしくお願いを申し上げます。 まず初めのお尋ねは、雁宿公園の景観整備ということでお尋ねをしてまいりたいと思います。 この雁宿公園というのは、もう半田市民の皆さん方ならどなたも御存じのことで、半田市内においても一番古い歴史を有しておる、この雁宿公園と命名をされたのは大正2年の9月というふうに聞き及んでおりますが、いずれにいたしましても市民の方が一番よく知っており、また春には桜の名所として、また秋にはもみじの名所として、多くの方が親しみ、訪れておるところであります。そこでお尋ねをさせていただくわけですが、この雁宿公園には2か所の展望台が設置をされておるわけでありますが、この2か所いずれも非常に眺望が悪いということで、やはり展望台の果たす役目というのは、やはりその展望台に登り、そこからの眺望を眺めるために展望台はつくられておるというふうに思うわけでありますが、今現在では全くその効果はなく、現在においては無用の長物というふうになっておるわけですが、これには多くの市民の皆さん方からの要望で、あの展望台から何とか少し景色の眺められるようなふうにはならんのかというような要望が出ておるわけです。それと申しますのも、特に東側の展望台に至りましては手すり1メートル余にわたって木が生い茂っておりまして、とても眺望を楽しむというような状況にはないわけでありますが、決して私はその木を全部切り倒してしまえというふうに申し上げておるわけではなく、やはり大事な木であるならなおさらのこと、剪定ということは必要でありますので、ぜひ剪定をして眺望のできるようなふうにしていただきたい、そういったところを当局においてはどのように考えておられるかのお尋ねをしたいと思います。 それから、2つ目のお尋ねでありますが、これも雁宿公園の中のことでございますが、雁宿公園には今現在立派な遊歩道が設置をされておるわけでございますが、それが今現在はどうなっておるかということになりますと、全く手が加えられてない状態で、大風によって樹木が倒れたり、ベンチ、そういったものが腐ってとてもそこで腰をかけるような状態ではない状態になっておるわけですが、やはりこれも設置をされたときにはかなりのお金をかけてつくっただろうというふうに思いますし、私もそこを歩いてみますと非常にムードがいいといいますか、森林浴が十分にできるような状況になっておるわけでありますが、今現在ではちょっとあそこを歩くというようなことは無理かなというような気がいたします。そこで、これもお尋ねでありますが、あそこをもう一度再整備をするおつもりはないかということをお尋ねを申し上げます。 それから、3点目のお尋ねでございますが、今あそこには猿、キジ、シカというような園舎、あるいはおりといいますか、そういったものがあるわけでございますが、これが非常にさびてしまって、せっかくあそこへ来ても何となくムードが悪いといいますか、非常にお猿さんがかわいそうだなといいますか、さびさびのおりの中に猿が入れられておるというような、そんな感じを受けるわけでありますが、例えて言うと本当にかわいい我が子にぼろを着せてそれを眺めておるというような、そんな状態でありますので、何とかすべてのおりですね、特にひどいのが猿のおりなんですが、ほかのおりについても何とか、色の種類のことは申しませんが、何とかカラフルな色にして、もう少し手を入れたらどうかというふうに思いますので、このこともお尋ねをしておきます。 ただ、これは余りちょっと細かいことでこんなところから申し上げることはいかがかと思いますが、猿のおりの前にはベンチといいますか、テーブル、腰かけ等がありまして、そこにフジ棚があるわけですが、あそこの下でお弁当は絶対に広げられないということで、そのフジ棚のあれがさびて、風が吹くとばらばら落ちてくるような状態になっておりますが、これらもおりと一緒に一度塗り直してきちっとしたらいかがと思いますが、そういった点どういうふうに考えておるかをお尋ねをさせていただきます。 そして、2点目のお尋ねでございますが、公園遊具の点検と砂場の衛生管理についてと、こういうことでお尋ねをしてまいりたいと思います。 去る8月24日の朝日新聞の報道によりますと、遊具の半数に問題箇所ありというようなことで、非常に大きな記事で出ておったわけでありますが、これをよく読んでみましたら、実はこれは大型の遊園地、いわゆる長島スパーランドだとか、ああいうところのジェットコースターだとか、ああいうところの遊園地の遊具のことを指しておりましたので、それでよしというわけではありませんが、そこで気がつきましたのは、やはり今この本市においても公園、あるいは先ほど少し公園ではないと申し上げたちびっ子広場、児童遊園というようなところには数多くの遊具が設置をされておるわけでありますが、こういった遊具についての点検はどのようにされておるかをお尋ねをしたいと思いますし、また、これから本格的な学校週5日制ということになってまいりますと、こうした公園にも小さい子供ばっかりではなくて、ある程度の年齢の子も来るというふうに思いますが、遊具の見直しというようなことは考えておられるかどうかということも併せてお尋ねをいたします。特に今のちびっ子広場、あるいは通常公園には幼児用のものが非常に多いような気がいたしますので、あえてそのことを申し上げたわけであります。 そして、2つ目のお尋ねは、砂場の衛生管理ということでお尋ねをしてまいりたいと思いますが、このことは既にこの議会でも、一般質問の中で取り上げられたというふうにお聞きをいたしましたが、先日もテレビ放送の中で、私が今、何日のどこのテレビでやっておったということを申し上げると非常にいいんですが、それを全く忘れてしまいましたので、これが申し上げられないのが残念でありますが、テレビ放送の中でやっておったことは、やはり砂場に犬猫のふん、こういったものがあって、これが特に乾燥をしてまいりますと、その中で子供さんがかかりやすいQ熱という病気だそうですが、こういった病気にかかるとなかなかこれが治りにくいというようなことで、こういったことが本市においても発生をしてから騒いでもいけませんので、こういった騒ぎがないうちにと思ってここで今お尋ねをするわけでございますが、本市においてこういった公園の砂場、あるいは児童遊園、あるいはちびっ子広場の砂場の衛生管理をどのようにされておるかをお尋ねをいたします。 3番目のお尋ねでございますが、青山公園整備の進捗状況についてということでお尋ねをさせていただきます。御案内のように、既に、この青山公園の隣接地には青山記念武道館、青山・長泥の道遊歩道、ながとろ緑地、さらに南成岩駅舎の負担金の助成というようなことで、これらはすべて半田青山土地区画整理組合の記念事業の一環ということで取り組まれ、既に完成をされて本市にプレゼントがされておるわけでありますが、このことは役員の皆さん方の英断や、またこうした多くの地権者の皆さん方の御理解で、こうしたすばらしいものが半田市にプレゼントされたというふうに思っておるわけですが、これは地権者の皆さん方が半田市に対して、また地元に対しての深い思い入れのあらわれだということで感謝をするわけですが、そうした、今武道館には連日武道に励まれる、鍛練の場として励まれる方が通っておりますし、また朝夕には長泥の道には多くの方が散策に訪れておる。そして夏場の暑い時期には近所の方々が小さい子供さんを連れて、今のせせらぎのところの水に入って遊んでおる、そんなところを私自身目の当たりにしておるわけでありますが、そうした青山の区画整理組合もお聞きするところによると平成11年に解散をするやに聞いておるわけでございますが、そのことを踏まえた上で青山公園の整備の状況をお尋ねをしてまいります。今の進捗状況はどのようになっているか。また、この組合の解散に合わせた平成11年までにすべての整備を完了をさせるお考えはないかをお尋ねをいたします。 そして、2点目のお尋ねは、公園整備の中で長泥のせせらぎの水を公園の中に引き込んで、公園の中にもせせらぎをつくると、こういうようなお話を聞いたことがあるわけでありますが、実は今長泥のせせらぎのところには非常に多くの藻が発生をしております。そして、子供がそういったところへ入って遊ぶにも非常に足元が滑りやすく非常に危ないということで、近所の方から「こういったものは何とかならんだろうか。掃除というものはどこでやってくれるだろうか」というようなお尋ねを受けておるわけでございますが、今度つくるところにもまた同じようなことが起きるんじゃないか、そんなところをどんなふうに考えて次の事業の展開をされていくか、そこのところも併せてお答えがいただきたいというふうに思っております。 それから最後、4番目のお尋ねでありますが、この同じ青山公園の中に相撲場、弓道場の建設予定についてということでお尋ねをさせていただきます。この青山公園の中に予定で相撲場、弓道場を建設をするという予定があるというふうに聞いておるわけでありますが、ここら辺今どのぐらいの予定ができておるか。あるいは青写真が既に描けておるのかどうかというようなことをお尋ねをするわけでありますが、特に弓道の愛好者の方からは一日も早く半田に公式の練習のできる弓道場をでかしてほしいという強い要望があるわけでありますが、今半田市においての弓道の愛好者の皆さん方には、今のみなと公園のところで練習はするわけでありますが、もちろんこれは公式にはできないそうで、公式に練習をするには武豊町の練習場をお借りをして練習をしておると、こういう現状があるわけでありますので、できるなら一日も早く半田市の青山公園の中に建設を予定をする弓道場の建設を進めていただきたい、これを今どのように計画をされておるか、このことをお聞きをし、壇上からの質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。              (拍手・降壇) ◎開発部長(高井明義君) ただいま御質問をいただきました主題、公園整備についてのうち要旨1、雁宿公園の景観整備について、2、公園遊具の点検及び砂場の衛生管理について、3、青山公園整備の進捗状況についての3点についてお答えをさせていただきます。 それでは、要旨1点目の雁宿公園の景観整備についてお答えをいたします。 雁宿公園は桜のシーズンには市民の皆さんを始め市外の多くの方が来園される本市を代表する面積 8.7ヘクタールの公園でありまして、大正2年9月11日に半田町が公園として開設したもので、本市の中心市街地西方高台にありまして、明治時代に行われた陸軍及び海軍大演習の明治天皇野立所の記念碑のあります築山を中心に、猿舎、シカ舎、鳥舎、管理棟、展望台等が整備され、公園南には野球場、西には交通公園、プールがございます。 それでは、展望台が2カ所あるがいずれも樹木に遮られ眺望が悪い、枝を透かす等剪定し、眺望できるようにしたらどうかについてお答えをいたします。展望台2か所のうち1つは相当古いものでありまして、建設年次は不明でございますが、高さ3メートルのものが築山標高47メートルにございます。また、昭和46年に高さ6メートルの展望台を噴水の東側の標高40メートルに建設をいたしております。いずれも建設当時は市街地が眺望できましたが、現在では御指摘のとおり周囲の桜、松、クスノキなどが大きく成長し、眺望ができなくなっているのが現状であります。庭木などは剪定して木の成長をとめまして景観を楽しみますが、雁宿公園は面積も広く、木も大きく育ってきております。展望台から眺望できないからといって自然樹形を壊す木の剪定はせず、そのまま残し、森の中のまちづくり計画を推進したい考えでございますので、何とぞよろしく御理解いただきますようお願い申し上げます。したがいまして、これにかわります展望台を、市街化区域内で最も標高が高く眺望の優れています任坊山公園標高51メートルと、現在事業中であります半田運動公園標高70メートルに展望台を建設する計画でありますので、その計画が実現するまでしばらくの間お待ちをいただきたいと存じます。 次に、立派な遊歩道が設置してあるが、再整備する考えはについてお答えをいたします。 公園内の自然林には、延長 800メートル、平均幅員2メートルの遊歩道が整備されておりますが、整備後長い年月が経過しまして、竹さくや自然木の階段など、御指摘のとおりかなり傷んでおり、再整備が必要となってきております。したがいまして、3か年実施計画の中で計画し、実施してまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。 次に、3点目の、猿舎を始め一連のおり、フジ棚を景観に配慮した塗装ができないかについてお答えをいたします。御指摘のありました特にさびのひどいフジ棚の塗装は、本年度に実施をさせていただきます。なお、猿舎、鳥舎等順次景観に配慮をしまして塗装を行ってまいりますので、よろしくお願いをいたします。 続きまして、要旨2点目、公園遊具の点検と砂場の衛生管理についてのうち、都市公園の遊具の点検はどのように実施しているかについてお答えをいたします。 現在、都市計画課が担当しております公園緑地は48、街園21を含めまして69か所でございます。そのうち遊具の整備されている公園緑地は55か所でございますが、遊具の点検は専門業者に委託しまして定期保守点検を毎月実施いたしております。特に危険度の高い遊具から修繕を行っております。また、学校が週休2日制になり、もっと高学年の人に対応できる遊具が考えられないかという御提言でありますが、これにつきましては、例えば近隣公園につきますと誘致距離が 500メートル、面積は1ヘクタールから4ヘクタールが近隣公園でありますが、一定の広さを持った公園につきましてはこのようなことを検討をさせていただきますのでお願いをいたします。 次に、砂場の犬猫のふんによりますQ熱の発生前に本市においてどのような対応をされているかについてお答えをいたします。平成4年9月定例議会で大橋俊雄議員に一般質問、公園の砂場の実態調査と衛生的管理の実現についてをいただきまして、その中で砂場付近に手洗いを促す看板を設置してPRをしていくとお約束をし、その後砂場付近に「遊んだ後は手を洗いましょう」の看板を雁宿公園、みなと公園、乙川白山公園など、利用度の高い16公園に設置をいたしまして、Q熱対策は特に行っておりませんが、大腸菌対策については実施をいたしております。 なお、砂場の雑菌等を殺菌する薬品などが開発されておりますが、非常に多額の費用と労力を必要としているため、現在は実施できないのが現状でございます。 続きまして3点目、青山公園整備の進捗状況について、今の進捗状況はどうなっているか、組合の解散平成11年3月予定に合わせ完成させる考えは、また長泥のせせらぎに発生してる藻の清掃についてお答えをさせていただきます。 平成7年6月議会定例会で杉江議員にお答えをさせていただいておりますが、青山公園は面積2ヘクタールで、半田青山土地区画整理事業によりまして確保された公園でございます。昭和58年に近隣公園として都市計画決定を行っております。この公園は青山記念武道館正面に隣接しており、計画は弓道場、相撲場及び収容台数45台の駐車場、長泥の流れを導いて池やせせらぎをつくり、周囲には園路及び緑地帯を設け、武道の施設がすべて整った公園とする計画でございます。 このような中で、弓道場と相撲場の建設に必要な敷地以外の周囲幅5メートルの園路と、その内側6メートルの緑地帯の整備を昨年から着手しておりまして、昨年度は事業費 1,460万 4,000円で園路の整備と緑地帯にクスノキ、アラカシ、シラカシ、ネズミモチ、トベラ、モッコク等、高木 554本、低木 1,844本、計 2,398本を植栽し、平成8年度は 1,500万円で昨年同様園路の整備と緑地帯に高木 856本、低木 1,753本の計 2,609本を植栽する外周整備工事を発注しまして現在施工中でございます。完成時につきましては平成11年度に現計画をより具体化するため基本設計を行い、教育委員会スポーツ課が所管します弓道場、相撲場の建設に必要な用地を残しまして整備をしたいと考えておりますが、青山土地区画整理事業の解散予定時平成11年3月には完成はできませんので、よろしく御理解を賜りたいと存じます。 なお、長泥せせらぎ内に発生している藻の清掃につきましては早急に実施し、今後におきましても水辺で遊ぶ子供さんたちに危険のないよう適正に管理をしてまいりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ◎福祉部長(出口栄司君) 主題1、公園整備についての要旨2、公園遊具の点検及び砂場の衛生管理についての御質問のうち、福祉部が所管しています児童遊園及びちびっ子広場についてお答えをいたします。 市内には児童遊園18カ所、ちびっ子広場25カ所があります。遊具につきましては、各広場にブランコ、滑り台、ジャングルジム、鉄棒などが設置されており、これらの保守点検は委託業者により月1回実施しており、不備なものについてはその都度修理を行い、安全に遊んでいただけるよう努めております。 また、遊具の見直しを考えているかとのお尋ねでありますが、児童遊園及びちびっ子広場につきましては幼児や児童のための遊具を中心として設置をいたしていることから、直ちに遊具の見直しをする考えはございませんのでよろしくお願いをいたします。 児童遊園及びちびっ子広場の砂場につきましては、利用度が少ないこと及び衛生上の問題から、砂の補充はしておりません。このような状況及び広場の管理を地元に委託していることから、砂場については廃止をいたしたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ◎生涯学習部長(榊原伊三君) 最後に、要旨4点目の青山公園内の相撲場、弓道場の建設予定はどうなっているかについて私からお答えをいたします。 まず、この構想といたしましては青山記念武道館の西隣の青山公園内に相撲場、弓道場を建設いたしまして、半田市の武道の新しい拠点にする案となっております。この構想案では、弓道場は遠的と近的の2つの施設、また相撲場には競技用の土俵と練習用の土俵各1面となっております。現在の予定でございますが、青山公園の基本設計が平成11年に策定の予定でございまして、それ以後公園の整備と一体で計画的に実現できるよう努力いたしてまいります。 なお、施設の規模、内容等につきましては、体育協会など関係する方々の御意見をお伺いする中で、また市民スポーツのニーズも眺めながら進めてまいりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 ◆4番(杉江義明君) それぞれのお尋ねにお答えをいただきまして大変ありがとうございました。 そこで、少し再質問をさせていただきます。 まず、1点目の雁宿公園の展望台について、この展望台の周囲の、あるいは雁宿公園の木を切るということはできないので、任坊山につくるやつで代替えとして辛抱してくれと、こういうことでありますが、当初私が申し上げた、やはりその公園の持つ特性ということで、やはり雁宿公園も眺望がいいということも特性の1つでありますので、やはりできるならいま少し展望台を生かせるような形で剪定をして、眺めることのできるようなふうにしていただきたいと思いますがいかがでしょうか。 2番目、3番目は、お答えいただきましてありがとうございました。 2番目の本市の遊具の点検はというところで、遊具の見直しについてということでお尋ねをしてありましたが、今、先ほどでは遊具の見直しは小さい子供ばっかりだからないということでありますが、やはり週5日制ということになってきますと必ずしも小さい子供ばっかりではなくて、ある程度高学年の子供もそういったところへ来るというふうに思いますので、やはり今後においての見直しの検討をしていっていただきたいなというふうに思います。 それから、青山公園の整備の進捗状況の中で、平成11年の解散時にはとても無理ですよということでありますが、やはりできるだけ早いところ完成をさせていただくように御努力はいただきたいということと、併せてこの4番目の青山公園内の相撲場、弓道場の建設についてでありますが、先ほどのお話の中でと公園整備ができて、それから弓道場、相撲道場の方に取りかかるということでありますが、公園の整備が済んでから、それから今度やるというようなことになりますとかえって完成をしたところをまた踏み荒らして、こういった建設工事をしなきゃならんということになりますので、できればこれを、素人なりの判断でございますが、先に弓道場というようなものをつくった上で公園整備をされたらいかがかと思いますが、その点をお聞きをいたします。 ◎開発部長(高井明義君) 再度の御質問でありますが、雁宿公園の展望台から見えるように少し剪定してはどうかということでありますけれども、先ほどもお答えをしておりますが、半田市では森の中のまちづくりを目指しておりまして、木は残していきたいということで、剪定しますとどうしても木の自然樹形が壊れ、木が傷むというようなことでありますので、現在あります公園の展望台につきましては、公園の中で子供さんたちが安全に遊んでおるか、また、親がどこへ行ったか子を探すような場所として利用がいただきたいと考えております。 それから遊具の見直しにつきましては、先ほど公園の関係につきましては週休2日制に対してはお答えをしておりますけれども、近隣公園1ヘクタールから4ヘクタールでございますけれども、これは近隣公園というのは面積が1ヘクタールから4ヘクタールまでのものを言っておりまして、 500メートルの誘致距離というんですか、円の中にはまった方々が利用をいただくというような公園でありますけれども、それが1ヘクタール以上ですから相当広い公園でありますので、その場所ではいろいろな最近はやっておりますミニバスケだとか、そういうようなものも検討はしてまいりたいと考えておりますのでお願いをいたします。 それから、青山公園の解散までに間に合わせてというようなことでございますけれども、これにつきましては、公園は半田運動公園に今相当大きな予算をいただいて整備をしておる最中でありまして、その上公園というようなことは、まだ3か年でも非常に位置づけが難しいような状況でありますので、御理解がいただきたいと思います。 また、先に弓道場、それから相撲場をつくってから公園整備というお話でありますけれども、その大きな施設そのものを最初につくってから周りを整備していくのが一番筋でありますし、それが一番正しいわけでありますが、どうしてもスポーツ施設についてはスポーツ課の方で、私どもは公園と緑化をやっておりますので、現在は緑化予算を使わせていただきまして木を植えたり、少し外周の歩道の整備をやらせていただいております。その中で平成11年に基本設計というんですか、概略の設計を行いまして、そういうものに支障のないような範囲から公園予算なども使いまして整備をしていきたいと、こういう考えでありますのでよろしくお願いをいたします。 ◎生涯学習部長(榊原伊三君) 相撲場、弓道場の早期実現について、私どもも努力していきたいと考えておりますが、この公園につきましては先ほども開発部長からもお話がございましたようにまだ基本設計もできてない段階、あるいは現場を見ていただくとわかりますように土地の地盤高の造成もできていない段階でございますので、土盛りや通路ができた段階、あるいは基本設計を踏まえて私どもも進めていきたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(新美舜三君) 杉江義明君に対する関連質問を許します。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(新美舜三君) ないようでありますので、杉江義明君の質問並びに関連質問を終結いたします。 15番 山本博信君の登壇、発言を許します。              〔15番 山本博信君 登壇〕(拍手) ◆15番(山本博信君) さきに通告いたしました点についてお尋ねいたします。 保育園の設置の目的は、保護者が労働に従事したり、病気にかかっているなどのために、家庭において十分保育ができない児童を、家庭の保護者にかわって一般家庭と同様の保育をすることにあります。本来、子供は家庭で愛情豊かに保育されるのが理想だと思いますが、近年では核家族化や女性の社会進出が進み、それに伴って保育園での措置希望は大きなものとなっております。当市立保育園ではゼロ歳から5歳児まで、受け入れ定員は 2,060名であり、現在受け入れ児童は 1,874名で、措置率は約90%となっております。したがって、約10%、人数にして約90名ほどの余裕がある計算になっております。しかし、ことし8月30日現在でゼロ歳児においては定員24名に対し希望しても入園できない児童7名、1歳児の定員65名に対し希望しても入園できない児童3名がおります。これらの児童10名は希望の園に入りたいという以前に、どこでもいいから入園させてもらいたいという保護者の切実な要望もかなわないのであります。この児童は当然受けなければならない保育が受けられない状態にあると考えられます。児童福祉法第24条に、市町村は条例で定めるところにより保育に欠ける児童の入所措置をとらなければならないと定めておりますが、今の状態はそれに反しているのではないでしょうか。定員いっぱいですからと放置しておくことなく、直ちに入所措置をしなければならないと思いますが、当局のお考えはいかがでしょうか。 同じく、措置を受けられる条件を有する半田市民でありながら、片方では措置を受け、片や受けられないということは、不公平そのものではないでしょうか。市政においてこのような不公平があってもよいものかお尋ねいたします。 今後、ゼロ歳から2歳の低年齢児の保育園への入所希望が増大していくと思われますので、十分な対応をお願いいたしまして私の質問を終わります。              (拍手・降壇) ◎福祉部長(出口栄司君) 主題1、保育園での低年齢児の受け入れ増加についての、要旨1、ゼロから2歳児の児童の受け入れ増加についてお答えをいたします。 まずお答えをいたします前に、保育園における低年齢児保育の現状について御説明申し上げます。ゼロ歳児保育につきましては産休明けから実施しており、市内に3つの拠点を設け、北部地区の乙川保育園、中部地区の東保育園、南部地区の葵保育園で24人を措置しています。1歳児保育については17園のうち9園で64人を措置し、2歳児については全園で 170人を措置しています。 なお、入園待機の状況は平成8年8月末現在、施設設備の不足によりゼロ歳児においては7人、また受け入れ保育園が遠方過ぎるなどの理由により、1歳児においては3人、合計10人が待機をしていただいています。この原因は、急激な保育環境の変化に伴う乳児室などの施設及び設備の不足によるものでありますが、好ましい状況ではありません。女性の社会進出等を背景とした低年齢児の保育事業に対応するため、入園措置状況の分析、施設設備整備費の予算化及び保母の適切な配置の中で、ゼロ歳から2歳までの低年齢児の保育定員の拡大に努めてまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ◆15番(山本博信君) 第4次半田市総合計画によりますと「児童保育、延長保育及び障害児保育を含めた多様な保育需要に対応するため、地域の実情に応じた保育内容の充実を図ります」とあります。先ほどの榊原孝子議員の平成7年第8回定例会での、保育園と幼稚園の数や定員数は適切かとの質問に対し、岩滑保育園の廃園を検討していくとの当局の答弁でしたが、その後どのように検討されたのかお聞かせください。 総合計画に沿って私はむしろゼロ歳から2歳の低年齢児の受け入れの拡大を主眼に、岩滑保育園の建てかえを始めとして施設の充実を図っていかなければならないと思いますが、当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(新美舜三君) 山本議員に申し上げますが、再質問の内容がちょっと外れておりますので、よろしいですか、通告してある関連質問でお願いしたいですが。 ◆15番(山本博信君) 私は、このゼロ、1、2歳の児童の受け入れを増加するために、今現在施設が足りないということでありますので、今受け入れが可能な保育園といたしまして岩滑保育園があると思うんです。ただし施設が老朽化しているもんですから、また低年齢児の受け入れに適した施設ではありませんので、その点を改善して受け入れの増加につなげていただきたいと思うんですけれども当局のお考えはいかがでしょうか。 ◎福祉部長(出口栄司君) 再質問にお答えをいたします。 まず、ゼロ歳から2歳児まで、先ほど申し上げましたとおり、実はゼロ歳児は7名足りないということで、現在3つの保育園でやっている中で施設の中身はかえなくて、要するに設備さえ整えば一定の量がふえるのではないかということで、次年度の予算の中で予算化をして、現在の3つの保育園の中でも拡大できないかということは考えております。1歳児につきましては、先ほど申し上げましたように遠方過ぎると、といいますのは、これも榊原孝子議員の特別保育のときにも申し上げましたが、保育園に使うお金というのは国が示しておる保育費と相当大きく開きがあり、一般市税として10億余を投入をしておるという状況から、特にこの10億の中身は人件費が一番大きい数字でございますので、先生の配置を考えますとどこの保育園でも自分の近いところが、例えば部屋は空いておるからということで手を挙げられても、やはり先生がいて、空きがあれば、多少遠くてもお願いを申し上げている現状にあります。しかし、これらの内容についてもいま少し精査をすれば保護者の方の御負担が軽くなるというとおかしいんですが、早い時期に対応できるということも一定の設備整備にお金をかければということがございますので、先ほど申し上げましたように拡大には努めてまいりたいということでございます。 そういう中で、例えば岩滑保育園ではいかがなものかということでございますが、岩滑保育園については空き教室が現在5教室もありますから、現在のあの木造の建物の中でゼロ歳にしても1歳にしても設備を整えればできるわけですが、今あの建物を改築するなのか、統廃合するなのか、榊原孝子議員の御質問の中でもお答えしましたようにつばさ幼稚園ができた時点で考えていきたいということを申し上げました。その結果つばさができました。しかし、現実に岩滑からつばさ幼稚園へ全部行ったわけではなく、やはり市内全域から行ってみえるということで、岩滑の子供の数はそんなに減りませんでした。しかし現実の問題として、岩滑と岩滑北保育園の両園が統合できるかという問題になりますと、今あの建物、岩滑の保育園の古い方の建物へ岩滑北保育園が移行してくれば統合はできます。しかし、木造の古い方へ入るわけにもまいりませんので、岩滑保育園が岩滑北へ行くかといいますと、そこへ行きますと今度はクラスが2学級分現在で足りません。そういうような状況、なおかつ岩滑保育園を例えば壊して、あそこへ新しくつくるということのときには、岩滑北保育園を廃園してつくるのが一番人件費の問題等から考えてベターなんですが、まだつくってから間もないものをすぐ使わないということは、これも国の補助制度から見ると大変難しいというような中で、今ゼロ歳保育というか、特別保育や、今の低年齢児の保育についても考える中で、岩滑保育園の問題についてもその枠の中では考えてまいりたいと思いますが、先ほど申し上げましたように岩滑保育園を岩滑北に統合する段階でも、建物を無理やり建てれば、建物だけでいけばいくにしましても、その他の附属の設備がやはりないというような問題等を考えまして、現在3か年の中でどのように頭出しをするなのかどうか、担当としては一定の考えを持って今企画部の方と詰めておりますが、今年度の3か年の中にきちっとしたものが出せるかどうかというのが予算等の問題もあり大変難しい状況にあります。 ただ、今現状の施設や設備を、特に設備をふやす中で、また今いみじくも山本議員もおっしゃられましたように受け入れる施設設備、教室は相当数半田市内にはある状況にございますので、そのあたりをもう少し詳しく分析して対応してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(新美舜三君) 山本博信君に対する関連質問を許します。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(新美舜三君) ないようでありますので、山本博信君の質問並びに関連質問を終結いたします。 5番 新美保博君の登壇、発言を許します。              〔5番 新美保博君 登壇〕(拍手) ◆5番(新美保博君) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告してあります主題、市民の市政参加について質問いたします。 市民は、自分たちのまちは自分たちでつくるんだという自治意識を持ち、市政に積極的に参画し、行政は市民の声を市政にいかに生かしていくかという市政運営の本旨である市民と行政の共同作業によるまちづくりが大切であるという観点から質問をいたします。 憲法の第8章第92条には、地方自治という1つの柱を立て、住民の身の回りの政治は地方自治を尊重するという建前をはっきりと打ち出しており、そこには住民の意思が十分反映されるようにと、地方公共団体及びその機関によって行われる一切の利便、サービスの提供を等しく受ける権利と、住民に課する租税負担を始めとするすべての負担を分任する義務、選挙に参与する権利、その他の直接参政権として住民投票、直接請求権、住民監査請求及び住民訴訟など、義務と権利を住民に認め保障しております。 さて、近年では自分たちの住んでいる地域社会を住みよいものにするためには自分たちの要求を実現させ、地域の問題をみずからの問題として解決していこうとする住民運動が各地に起こってきております。このような運動は日常生活をめぐる具体的な課題に取り組み、市民に自治の精神を呼び覚まし、新しい地域的な連帯感を育てることにも役立ちます。さらには、住民の参加によって公害被害地域に公害防止条例がつくられ、生活環境が保護されたり、消費者保護が進められているのもその一例であります。 最近では、過日の新潟県巻町のように、エネルギー政策という国策である原発問題が契機となり、日本では初の住民投票によって民意を問い、これからのまちづくりを地元住民が決めたという例も登場しました。また、沖縄では9月8日に県民投票が予定をされております。私はこうした住民の方々の行動を否定するものでも反対をするものでもありません。むしろ真に住民本位の行政を図る上では大いに歓迎するものであります。しかし、イエスかノーかだけという二者択一の判断であるこうした運動や行動は、一歩間違えると住民の願いや期待を無視しかねない危険性をはらんでいるのではないかと危惧するものであります。 そしてまた、市民の信託を受け、市民の意思を代表して市政の一翼を担う地方議会への信頼をも揺るがしかねないものとなるおそれがあります。私が申し上げたいのは、住民運動が決して一部の人たちの一方的な考えのもとで起こされてはならないということであります。もちろん、その前提には私たち議員も含め、行政に携わるすべてのものが、例えば特定の人たちへの利益誘導や便宜供与に結びつくようなことがあってはなりませんし、行政の私物化は絶対許されるものではないということは言うまでもありません。 そこで、私は本当の意味での行政への市民参加、言いかえれば市民が絶えず市政に対して関心を寄せ、正しい情報のもと公正に判断し、市民自らの意見が発言できる機会をつくるという行政運営の原点に立ち返るとともに、行政改革大綱の答申を受けての今後の当局の対応をも含め以下質問をいたします。当局の誠意ある真摯な答弁をお願いいたします。 要旨1、附属機関等のスクラップ・アンド・ビルドについて質問をいたします。 地方自治法第 138条の4、第3項には、普通地方公共団体は法律または条例の定めるところにより、執行機関の附属機関として審査会、審議会、調査会、その他調停、審査、諮問または調査のための機関を置くことができる。ただし政令で定める執行機関についてはこの限りでないと規定しております。本市においても半田市例規集第3編第2章に、附属機関として半田市都市計画審議会などの附属機関が設置されております。今回、私はこのような地方自治法などの法に基づく附属機関などについてを議論の対象とするのではなく、一般的な各種の審議会、協議会などを総称し、附属機関等としてとらえ質問いたしますので、御理解の上よろしくお願いいたします。 過日、「三重県監査委員が身内にメス、びっくり審議会委員、審議会の最高齢者は何と98歳、1人が27の審議会をかけ持ち」という新聞報道がありました。少し紹介しますと、「監査委員が初めて実施した県設置の各種審議会に対する行政監査の結果、審議会は民意反映の場とされるが、何々会長などの肩書のない一般県民の委員は全委員の1%にも満たない。知事部局と教育委員会にあった審議会は計 146、このうち半数近くの審議会が年1回だけの開催、審議案件がなかったなどの理由で1度も開かれなかったものは27件もあった。委員は実数で計 1,786人いるが、一般県民はわずか14人、大半は自治体の首長や幹部、各種団体の長、知事が16もの審議会会長を兼任、県幹部も多くの審議会で委員に名を連ねている。年齢では70歳以上が11.3%も占め、98歳の高齢者もいた。県は就任年数を3期12年までとしているもの、条例などで明文化しているもの、また人がいないために12年以上の委員が 141人、中には40年間にわたり委員を務めるケースもある。1つの審議会だけの委員というのは半数で 313人がかけ持ち組。最高27の機関に属する市長会長もいた。全委員のうち女性は 9.2%、審議過程の非公開84.2%、審議結果非公開78.4%と、透明性も問題となりそうだ。監査委員は設置目的が達成されていたり、社会情勢の変化などで廃止や統合の検討が必要な審議会が多い。委員を公募するなどして、当て職や県職員の登用を減らすべきだとして改善を求めている」という内容でありました。 これは三重県のことですので、本市には当てはまらないことは承知しているものですが、現在本市においても名称は違いますが各種の審議会などが設置されております。そこで、私は本市のこれらの各種の審議会などが設置の目的は違うものどのくらいあるのか、委員の総数は何名か、またそのうち肩書のない一般市民は何名か、委員の年齢は、就任年数は、兼務している委員は何名か、年間活動日数はどうなっているのか、活動報告はされているか、休眠状態となり委員の委嘱もないまま開店休業といったような審議会などはないかなどということに関心を持ち、調べてみました。調べていくうちに、個々の部なり課ではそれぞれ報告も受けており、把握しているようです。しかし、例えば各種の審議会などの総数とか、委員の実総数、兼務している委員は何名かといったいわば基本的な把握、全体を承知している部署が全くないのが現状であり、驚きました。 そこで、まず第1点目の質問として、各種審議会などの必要性や活動の調整、委員の兼務などの問題について全体を把握する中、組織として精査、指導をするなどをする部署の整備が必要ではないかと考えますが、当局の見解をお伺いいたします。 第2点目として、設置されたときにはそれなりの目的があり、またそれなりの効果もあったとは思われますが、現状においてはもう必要がないのではないかと思われるものもあります。このような各種の審議会などを将来とも残していこうと考えているのかどうか。当初の目的を達したものについては廃止をするなり、統合し拡充をするなり見直しをする、いわゆるスクラップ・アンド・ビルドの時期に来ていると考えますが、見解をお伺いいたします。 第3点として、他県のことではありますが、このような行政監査といったようなことをされたことがあるのかないのか。実施をしていないとするならば、していない理由は何か。また行政監査といったようなことの必要性についてどのように考えるか、見解をお伺いいたします。 次に、要旨2、各種の審議会などを活性化するために附属機関などの委員を公募することについて質問いたします。 名称は異なる各種の審議会などは、それぞれに目的があって設置され、開催されるものであります。しかし、すべてではありませんが、集まる顔ぶれは余り変わらない、ほとんど同じといった審議会もあるようであります。そして、それらの委員は行政の方で選定し、任命しているのが実態であり、行政の考え方で選定任命するために審議会の名称は異なっても構成メンバーは全く同じとは言わないまでも、重複しているのが実態であります。オブラートは違っても中身は同じ、言うなれば金太郎あめのようなものであると言ったら言い過ぎでしょうか。各委員の方々は各種団体の代表者であり、専門家、実務家を中心にして選考するので、同じ人にいろいろな委員を選ばざるを得ないし、また当て職だからやむを得ないことだとも言われます。果たして当て職の人が適任者と言えるでしょうか。同じような人では発想も同じで、新しい味といったようなものが生まれにくく、おのずと行政主導の答申になるのではなかろうかと思います。我が市にはそれほど人材がいないわけではないと思います。行政側では知らなくても、それぞれの分野において活躍されている人も少なくないのではないでしょうか。それらの方々の見識を大いに活用すべきではないでしょうか。自らが考え、自らが実行する時代に、従来のこうした当て職的なやり方を見直す時期に来ているのではないでしょうか。市政は全市民のためのものであります。もう少し市民各層を代表する市民総参加方式とでも言いましょうか、幅広い各層からのテーマを主とした公募に重点を置き、意見を吸収する人選方法にすることが必要ではないかと考えます。したがって、今後新たな委員を選ぶ際には広報等で公募し、足りない人数を行政で選定するという方式にすることが審議会などの活性化につながるものと考えますが、当局の見解をお伺いいたします。 次に、要旨3、附属機関などの委員に女性を登用することについて質問をいたします。 市内の人口の約半分は女性であります。最近は働く女性、学ぶ女性が続出し、女性の社会進出は目覚ましいものがあります。女性の社会進出に伴いまして、その能力にふさわしい活躍の場が与えられなければならないであろうと考えます。そこで、我が市の実態を見ますとき、例えば教育委員会、選挙管理委員会、農業委員会などの委員には1人の女性も任命されておりません。これは本市には能力のある女性がいないと判断している結果なのか。当局のお考えはわかりませんが、その意味をも含め質問をさせていただきます。 第1点目として、これら各種の審議会などの総数のうち、女性が就任している審議会などの総数及びその定数と女性委員の人数について、その実態を把握されているかどうか、お伺いいたします。 第2点目として、女性が就任している審議会などの数も人数もそう大きな数字にはなっていないだろうと推測されるわけですが、女性委員の占める割合はどの程度か、その数字は妥当な数字であるとお考えか。全国的には女性の審議会などへの参画が15%の目標に達したとありますが、見解をお伺いいたします。 第3点目として、各種の審議会などに女性を1人か2人登用するというよりも、むしろ女性の数が多くてしかるべきだとする委員会もあるかと思います。例えば青少年に関する委員会とか、図書館協議会などは、現状利用の実態からして大方は女性委員で占められていいのではと考えますが、こうした委員会の男性、女性の委員数比率についてはどのようにお考えになっているか、当局の見解をお伺いいたします。 次に、要旨4、市民の意見を吸い上げる場はあるのかについて質問をいたします。 本市の公聴活動としては、市民と市幹部が一緒に点検し、改善をする行政実態点検や、先日開催されました市民と市幹部の直接対話による市政懇談会が隔年で実施されております。また、区長会を通して住民要望等も受けておりますし、市民モニターを一般公募し、広く市政への意見、提言も求めております。このことは既に皆様御承知のことと思います。市民の声を市政に反映させるべく努力されていることは十分理解できますし、広聴活動の一環として必要なことであると思います。しかし、2年に1度の行政実態点検、市政懇談会では、リアルタイムに新しい発想や意見を聞くことが少なくなり、形骸化しつつある感がしますし、住民要望等も受けてはおりますが、あくまでもそのときどきの苦情なり要望が主であり、市政モニターにしても実態としてわかりにくいのが現状ではなかろうかと思います。また、テーマを決め、広く市民の意見を聞くという意味においては、ことしも8月3日に半田市井戸端会議が住吉福祉文化会館にて開催されました。やはり関心があるのだと思います。多くの市民が参加をし、意義ある会議であったと思います。しかし、あのような大きな会場でたくさんの人の前ではなかなか自分の意見を発言しにくいものです。市民参加のまちづくり、その第一歩は広く市民の声を謙虚に聞くことから始まります。市民からの要求があり、行政がそれを実現していくためには市民ニーズを的確に行政が把握することが必要であります。 そして、言うまでもなくそのきっかけづくりは行政が行わなければならないと考えます。シンポジウムとかフォーラムにありがちな質疑応答といったことも必要ではありますが、それとは別に将来のまちづくりに対し市民はいかにすべきか、どうあるべきかを市民のだれもが自由にフランクな意見を気楽に、小さな会場でもいいから議論をできる場、小集会とか市民委員会といったような機会を設けてはどうでしょうか。そしてこうした場を継続的に開催することによって、既存の活動もさらに意義あるものになっていくのではと考えます。内容は承知していませんが、何年か前に開催されたと聞きます青空広聴会といったようなことも検討してみてはどうでしょうか、当局の見解をお伺いし壇上からの質問といたします。              (拍手・降壇) ◎企画部長(古川博幸君) それでは、主題市民の市政参加についての要旨1、附属機関等のスクラップ・アンド・ビルドにつきましてお答えいたします。 1点目の法、条例に基づく附属機関を除く各種審議会等の必要性や活動の調整、委員の兼務などの問題について全体を把握する中、組織として指導する部署の整備が必要ではないかとの御質問でございますが、今日まで各種審議会等につきましては事務局等を担当する関係部署におきまして、責任を持って、自主的かつ計画的に運営いたしているところでございまして、各種審議会等の必要性や活動の内容につきましても関係部署におきまして把握をいたしているところでございます。しかしながら、それらを総括的に掌握し、指導や調整を行ってきたかと申しますと、これは御質問者の御指摘のとおりでございまして、各種審議会等全体としての委員総数、兼務の実態、年齢構成など全体把握に欠ける状況となっております。このことにつきましては行政改革論議の中でも議論されてきているところでございまして、その必要性につきましては十分認識しているところであり、各種審議会等の全体把握と指導、調整のできる部署の明確な位置づけをも含めて考慮いたしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、2点目の各種審議会等のうち当初の目的を達成したものについて、廃止あるいは統合するなど、スクラップ・アンド・ビルドが必要であると思うがどうかとの御質問でございますが、過日決定いたしました半田市行政改革大綱の中で「現行の各種審議会等について拡充または削減を含めて見直し、この際市民参加の行政運営実現の観点から女性参加を含む審議会構成の改善など、その活性化のあり方を検討する。」と明記いたしているところでございまして、今後行政改革を具体的に推進いたしてまいる中で各種審議会等の拡充、削減を含めた見直し、すなわちスクラップ・アンド・ビルドにつきましても御質問者の御趣旨を踏まえながら厳格に実行いたしてまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りたいと存じます。 次に、3点目の行政監査についての御質問でございますが、御質問者が新聞報道としてお示しになられた三重県監査委員の実施した行政監査のようなチェック方法もあろうかとは存じますが、過去本市におきましてはこのような事例はございませんし、その必要性につきましても認識していなかったところでございます。今後の問題といたしましては、先にお答えいたしましたように各種審議会等を総括的に掌握し、全体的観点から指導や調整のできる部署の明確な位置づけと、統廃合や新設に関する一定の基準などを明確に示すことにより各種審議会等の自己革新を厳しく求めていくなど、行政改革を着実に進めていく中で御質問者の御趣旨にお応えいたしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、要旨2、各種の審議会等を活性化するために附属機関等の委員を公募することにつきましてお答えいたします。御質問者が御指摘になられておられますように、効果的、効率的な行政運営を行う上で組織の活性化は極めて重要な課題でございまして、そのために何をなすべきか、常に行政組織が問われているところでございます。とりわけ各種審議会等の活性化につきましては、先ほど申し上げました半田市行政改革大綱の中でも「市民参加の行政運営実現の観点から、女性参加を含む審議会構成の改善など、その活性化のあり方を検討する。」と明記されているところでございます。まさに御質問者の御指摘と同様の趣旨が大綱で述べられているものでございまして、委員の公募制による審議会等の活性化につきましても、この中で検討され得るものと考えているところでございます。 なお、審議会等の目的、性質などによりましては、公募制になじまないものがあることも事実でございますので、このことも含めましてよろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 ◎生涯学習部長(榊原伊三君) 要旨3の、附属機関等の委員に女性の登用をにつきまして私からお答えをいたします。 質問1点目の、女性委員の就任数について実態を把握しているかどうかについてでございますが、女性の政策決定の場への参加の課題は社会問題にもなっており、女性の市政参加の必要性については毎年愛知県が行っております附属機関別の女性の登用状況についての調査を通して把握をいたしております。この調査は、愛知の女性プランがもとでありますので、平成8年度愛知県女性推進計画について少し説明をさせていただきます。愛知県では平成元年に愛知女性プランを策定し、西暦2000年に向けて男女の固定的な役割分担意識の解消を始めとして諸条件の整備を図ることとし、5つの重点目標を掲げております。その第1として、男女平等意識をめぐる啓発教育、第2として、あらゆる分野への社会参加と交流、連帯の輪の拡大、これは御質問の政策方針決定の場への女性の登用等であり、第3は、就業環境と就業条件の整備、第4では、健康の増進と家庭生活の充実、これは母性保護と健康の増進等であり、第5として、市町村推進体制への支援等で、これらに沿って総合的、計画的に各施策を推進していくこととしています。 本年5月30日には男女共同参画社会づくりの実践活動の拠点となる女性総合センター「ウィル愛知」がオープンし、私どもが期待いたしております住民福祉の向上を目指すための女性指導者育成のための研修事業を始め、女性交流や情報交換の場として連日盛況であるとお聞きをいたしております。半田市での女性行政は、基本方針は愛知県の女性行動計画に沿って事業を進めているほか、第4次半田市総合計画の中で特に女性の項を設けまして、男女共同参画社会の実現を目指し、各種の女性行政施策を半田女性活動連絡協議会の皆さんと一緒になって進めているところであります。 質問者が触れておられます国の附属機関への女性登用率が15%と言われておりますが、私どもの承知いたしております内容は平成6年度末の状況では目標数値が15%で、愛知県発表の統計調査によれば13.1%となっております。また、愛知県におきましては平成12年の目標数値が20%、当座の目標が15%、平成6年度末が14.2%で、愛知県下の市町村における登用率はこれは平均になっておりますが13.1%であります。この附属機関等の女性委員の就任数についての実態につきましては、昨年6月1日の調査によりますと半田市では36機関中、この委員数は総数で 438人であります。このうち女性委員は54人で、登用率は12.3%となっております。 質問2点目の、全国的には女性の審議会等への参画が15%に達したとあるが妥当な数字と考えるかにつきましては、15%が妥当かどうかとお聞きされておりますが、計画数値と併せて一番大切なことは、社会のあらゆる分野へ男性と同じように女性が参画すること、特に政策や方針決定の場へ参加することは男女平等社会を実現する上で大変重要なことでありますので、1人でも多くの女性が審議会等へ参画できるよう条件整備を行っていきたいと考えております。女性の声が政策に生かされて初めて女性の参加する意義があります。当面は愛知県が進めております当座目標15%、平成12年度目標数値20%を目標として進めてまいりたいと考えております。 また、本市における女性の登用率アップのために、去る4月15日の幹部会議を通しまして私どもから啓蒙周知をいたしておるほか、今後も機会あるごとにアピールをしていく考えでございます。さらに、参加をお願いするには政策方針の協議ができる能力開発も必要と考えておりまして、半田女性連絡協議会が行います研修事業を支援したり、愛知県が行っております愛知女性カレッジを始め婦人ボランティア養成講座、子育てネットワーカー養成など、女性リーダーの養成にも努めてまいる考えであります。 質問3点目の、審議会によっては女性の登用数を多くすべきと思うがどのような考えを持っているかでございますが、2点目でお答えいたしました女性の声が政策に生かされることが最も重要と考えておりますので、目標数値を超えて多くの女性が参画する審議会があってもいいわけでありまして、私どもも御質問者と同様の考えを持っております。半田市の優しいまちづくりのため、多くの女性の皆さんの御参加を御期待申し上げお答えとさせていただきます。 ◎市長公室長北條員久君) それでは要旨4点目、市民の意見を吸い上げる場はあるかについてお答えいたします。 市民の皆様から意見などを受ける場といたしましては、各自治区または住民の方から住民要望や、隔年ごとに実施する行政実態点検、市政懇談会及び市政モニター制度、さらには広聴会--これは広く聴く会ですが--などがございます。住民要望につきましては、日常の地域住民の生活向上と福祉の増進を図るため、主として生活環境の保全と整備を目的として、広く市民からの市政に対する要望などをいただくもので、平成7年度は 282件の要望がございました。 行政実態点検、市政懇談会は、市が行う事務事業及び住民の希望する施設の整備等に応え、それを市政に反映させるため、市民と市長を始め市の幹部が一緒に現場の実態点検を行い、あるいは直接対話する中で市民の意見、要望などをいただくもので、平成7年度の実態点検では 326件の実態点検を行いました。平成8年度の市政懇談会は8月26日から30日の5日間、中学校区を単位として5地区で開催し、56件の提案事項などについて直接対話をする中で貴重な意見、御要望などをいただきました。 市政モニター制度につきましては、公募により募集した20名のモニターの方々から市政に対する建設的な意見、提言をいただき、これを市政に反映させるもので、平成7年度は31件の意見、提言をいただいております。広聴会につきましては、市民参加の行政が重要視されている今日、市民の声を広く聴き、その声を行政に反映し、身近な行政運営をするために市民の各団体、機関、組織などの要請によりテーマを定め、市長を始め関係部課長が出席して生の声を拝聴するもので、比較的少人数の会合でありますが、平成7年度は残念ながら1回のみの開催となっております。 このほか、文書による意見、要望、陳情、提言などは平成7年度では79件ございました。 そこで、質問者が申される気楽に議論ができる場といたしましては、広聴会が考えられます。広聴会の趣旨は、毎年半田市区長連絡協議会で御説明をいたしておりますが、今後とも市報などでPRに努めてまいりますが、御要望があればいつでも開催いたしたいと考えておりますのでよろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ◆5番(新美保博君) なるべく再質問をしなくてもいいことで打ち合わせもさせていただき、的確な答弁がいただきたいということだったんですけれども、聞き漏らしたのか、やっぱり聞き取るということは難しいもんで聞き漏らしちゃったのかもしれませんけれども、特に女性の部分について数字はいいですわ、また後から聞きに行きますからいいんですけれども、聞きたいことは女性をこれから審議会などに参画させる、させるという言葉が間違いだと思うんですけれども、してもらう、する機会を与える、それはいいんですけれども、私が思うのは女性だから入る、男性だから入るんじゃないと思うんですよ。1つの審議会に対してはこういった能力--能力という言葉が適切かどうか、適性があるから入っていただく。要するに自分がやりたい、こういうことがやりたい、そこで公募して取り入れる、そこに男性も女性、女性、男性、そういうことは関係ないと思うんです。そこの考え方、半田市としてですよ、市の当局側としてはどう考えるのかが知りたい。聞きたいところはそこです。そこが1つですね。 それから、広聴会があるということですが、広聴会も一部の人が知っていてほかの市民は知らなけりゃだれも知らないことになるんですよね。例えば区長さんが知っていても--こういうことを言うと区長さんに怒られるかもしれませんけれども--区長さんはそれをやって、広聴会があります、皆さんどうですか、どうですかと言い、じゃ、一般住民の人たちがやりましょう、やりましょうと言えば仕事がふえるわけでしょう。区長さんの持ってる仕事がふえていくわけ。そこに問題はないんですかね。だから、なるべくなら知られないようにとは言わないですけれども、聞かれれば答える、聞かれれば答えるけれども自分からは言わないというところが、この広聴会の制度だけじゃなくて今まで多々あるような気がするんです。市報に載せるというところで。これ言われて初めて出しますということが多いような気がするので、そこらの考え方をひとつお願いしたいと思います。 ◎生涯学習部長(榊原伊三君) 女性の各種審議会等への参加の数の御質問かと思いますが、これらは冒頭御質問者からお伺いいたしておりますように人口の半分は女性であるということなどを踏まえて、多数の方が入っていただくべきだと私どもも考えております。かと申しまして、私ども女性行政担当課としては大いにそれらを啓蒙周知をしていきますが、それぞれの担当課ではそれぞれの要綱や条例に基づいてそれらを進めておりまして、そこには女性何名だとかいうことは大部分のところでは書かれておりません。こういう趣旨を私ども周知啓蒙する中で、女性の参加ができる雰囲気を大いに高めていきたい、このように考えておりますので、よろしく御理解のほどをお願いしたいと思います。 ◎市長公室長北條員久君) 再度の御質問ですが、毎年、以前から行っておるのは行政実態点検なり市政懇談会、これも御質問者の質問にもあるように若干マンネリ化しておるようなきらいはあると思います。ただ、いわゆる住民の方が気楽に市政に対して物が言えるというのは、これはある程度定着しておると思いますが住民要望事項、これは各区を通して、町内会、隣組を通して意見を出していただく場ですが、これはその都度できるだけ早く地元、質問者には回答をしております。これはかなり定着しておるんじゃないかと思います。 そこで、いわゆる大きなシンポジウムやフォーラムではなく、以前からその制度としてあります広聴会--これは公の聴く場ではなく広く聴く場の広聴会ですが、これも実は昭和55年に初めて開催をいたしております。そのときには、お茶の間広聴会だとか青空広聴会といった、それぞれいわゆる住民からの要望によって場所をそういった気楽な場所でやったことがありますが、これも余り長続きはいたしておりません。それで、こういったものをぜひ利用していただきたいということで、毎年4月の区長総会の場で文書でもってこういったPRもいたしております。これもいわゆる区の組織ということではなくて、市内の各団体からいろんな組織があると思いますが、そういった方々から自分たちでテーマを決めていただいて、それに基づいてこちらからお邪魔して意見なり意見を交換する場ということで、以前は何回か開いた例はあるんですが、余り、ここ最近はこの広聴会に対する希望がありませんので、こちらのPR不足もあろうかと思いますが、ぜひこういったものを利用していただいて、これも人員は決まっておりませんが、区の方へお願いするのは20人から50人ぐらいが適当ではないかということで文書でもってPRはいたしております。なかなか末端まで届かないとは思いますが、市報等、ほかの機会も通じてこれからもPRに努めていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(新美舜三君) 新美保博君に対する関連質問を許します。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(新美舜三君) ないようでありますので、新美保博君の質問並びに関連質問を終結いたします。 以上をもちまして、通告のありました一般質問は全部終了いたしました。これにて市政に関する一般質問を終結いたします。 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 よって、本日はこれにて散会いたします。             -----------------                 午後2時40分 散会...